新型コロナの感染拡大予防のために臨時休校・休園となりもうすぐで3週間。いつ再開できるかわからない中、子どもたちはいつもとは違う春休みを迎えようとしています。今回は「休校・休園の影響で困っていること、心配なこと」のアンケート結果をみていきましょう。
この記事のもくじ - 項目をクリックで該当箇所へ
一斉休校に関する緊急全国アンケート
NPO法人フローレンスが行ったアンケート結果をまとめてみました。
※保育実施期間:3月6日(金)16:30~3月9日(月)正午まで(園や幼稚園が休園になった保護者も含む)
総回答数:10,504 有効回答数:8,339 (総回答数のうち、上記対象者に該当しない回答を除いた数)
休校・休園で困っていますか?
「とても困っている」19.8%、「困っている」48.3%を合わせると68.1%(5675人)の親が困っていると回答。
詳細の数字では、未就学児~小学校高学年までの子どもがいる世帯では「とても困っている/困っている」が7割をこえています。また、ひとり親世帯では「とても困っている/困っている」が73.4%、世帯年収300万円未満の家庭では75.2%と、困っている割合が高くなっていることがわかりました。
休校・休園の影響で困っていること、心配なことは?
上から
- 子どもが運動不足になること(69.9%、5829人)
- 休校・休園自体や友だちと会えないことによる子どものストレス・心のケア(56.8%、4734人)
- 学習に遅れが出ること(56.6%、4721人)
- 子どもの日中の居場所・遊び場所がないこと(50.6%、4218人)
- 給食の提供がないこと(46.6%)
- 対応のたびに支出が増えること(46.4%)
- 家事や育児の負担が増えること(46.1%)
- 生活環境が変わることによる自身のストレス(36.5%)
- 子どもをひとりで留守番させなければいけないこと(22%)
- 収入が減ってしまうこと(16.1%)
- 学校や学童に行けるものの環境が十分でないこと(15.9%)
- 仕事ができないこと(13.7%)
- 子どもの預け先がないこと(13.1%)
- 祖父母や親戚に預けられるものの、感染が心配(11.8%)
- 勤務先が臨時休校・対応にしてくれないこと(9.6%)
- 子どもがひとりで外を出歩いてしまうこと(7.0%)
となっています。
学校にいっていれば、友達と遊び、体育の授業で体を動かし、部活動で汗をかいていたでしょう。それが1日家にいるとなると運動不足になってしまうことを心配するのも無理がないことです。文部科学省は外での運動をしても問題ない、との見解をしめしているので、屋外で運動や散歩をしてストレスを発散させてあげましょう。
年度末にあたる3月は進級・進学に向けてのまとめの時期。それが突然の休校になってしまい中途半端な気分になってしまったことは否めないですね。
さらに休校になると学習の遅れがでることも心配です。1日数時間でも勉強してくれると親としては安堵しますが、なかかなそうはうまくいきません。
各企業が子どもたちのために無料の勉強や漫画や小説の無料配布サービスを実施しているのそれを利用するにもいいですね。
この想定外の休みを利用してお子さんには勉強やゲーム以外のことに挑戦させるのはどうでしょうか。例えば好きな本や漫画(特に歴史本)を思いっきり読む、部屋のそうじ、断捨離、ランキングなどおすすめです。
いつもと違う生活の中での子どもの反応
新型コロナウイルス影響で休校、イベントの自粛など子どもや大人の生活はいつもと違ってきています。こんなときこそ子どもに対してどのように接すればよいのでしょう。
いつもと異なる子どもの反応
- 腹痛や頭痛
- 眠れなくなる・食欲がなくなる
- わかままになる
- おもらしや赤ちゃんがえり
- 泣く頻度が多くなり大人から離れない
大人は何をするべき
- 子どもの行動や体調の変化をいつもより丁寧にみる
- できるだけいつもの生活を保てるようにサポートする
- 様子が気になる子どもに対して話せる環境を作り、話をきく
おわりに
テレビをつけると新型コロナウィルスのニュースばかり。このウィルスがよくわからないことばかりなので、不安になってしまいます。でも、親が混乱したり後ろ向きになってしまうと子どもの不安感はましてしまうでしょう。こんなときだからこそ親であるあなたが落ち着いて子どもを安心させてあげてください。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ




この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。