子宮筋腫の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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子宮筋腫の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

子宮筋腫は女性の病気の中でも、比較的発症率の高い病気とされています。成熟期の女性に多く、40歳前後の女性の4人に1人は子宮筋腫を持つと言われています。成熟期の子宮は鶏卵ほどの大きさで、平滑筋という筋肉でできています。その内部に子宮膣があり、この中で胎児が成長します。子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍が子宮筋腫です。

子宮筋腫自体は生命を脅かすものではありません。しかし、放置しておくと10㎏を超えるような大きさになってしまうこともあります。筋腫は女性ホルモンによって大きくなりますが、閉経後は小さくなります。今回は女性なら誰もが発症しうる病気の『子宮筋腫』について詳しく解説していきます。

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子宮筋腫の症状と子宮筋腫について

検診を受けておくと安心

ふつう、病気とは治療を施すものですよね。しかし、子宮筋腫の場合は無症状のことも多く、「この状態になったら治療する」という規定はありません。基本的には定期健診や自覚症状がひどい場合に初めて治療に踏み出すことになります。生理痛、生理の量が多い、血の塊が混じる、ということはよくある症状です。出血がひどいあまりに貧血が起きたり、月経痛が強い場合には治療の対象になります。

筋腫は大きくなると膀胱や骨盤内の臓器を圧迫することがあるので、尿が近い、下腹部が重苦しい、腰や下肢が痛みで痺れるという症状も起こる場合があります。

さらに筋腫が巨大になると、尿管を圧迫して腎臓から膀胱に尿が流れにくくなり、水腎症にかかることもあります。子宮筋腫自体は良性の腫瘍ですが、あまりに大きなものはまれに肉腫などの悪性腫瘍の場合もあります。あまりにひどい月経痛や貧血が続く場合には、一度検診を受けておくと安心でしょう。

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子宮筋腫の診断基準

超音波検査

現在は画像診断機器が進歩しているため、子宮筋腫の有無は触診と超音波検査でわかります。小さな筋腫は見つけにくいこともありますが、超音波を使うことにより簡単に診察できるようになりました。

MRI(磁気共鳴画像診断装置)によって子宮内部の様子を外から観察し、診断します。MRIはCTと同じように、筒状のトンネルの中に入って撮影します。

痛みは全くありません。大きな筋腫では約0.5%に悪性の子宮肉腫が含まれています。子宮肉腫と子宮筋腫を見分けることは難しく、大きさや患者さんの年齢、、筋腫が大きくなるスピードで判断します。

子宮筋腫になる原因

成長に女性ホルモンが関係

子宮筋腫が発生する原因は未だ十分に解明されていません。成長に女性ホルモンが関係しているという点は乳がんと同じですね。子宮の壁は平滑筋という筋肉でできている、というお話は前述の通りです。

妊娠によって子宮が大きくなったり、出産時に陣痛が起こることも、この筋肉が伸縮していることが原因です。

子宮筋腫はこの筋肉層にできた腫瘍で、平滑筋の細胞が異常に増殖したものです。筋腫は原則的に閉経までは大きくなり、数が増えていきます。治療を必要とする症状を伴うかどうかの素因は、生まれつきの体質と考えられています。

したがって、一度筋腫を摘出しても、また別の筋腫が育って大きくなるということもしばしば起こってしまうのです。

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子宮筋腫の治療法は?

点鼻薬

基本的に、無症状の場合の治療は不要です。筋腫の大きさ、数、できている場所によって治療法を選択する必要があります。基本的には薬物療法か手術療法の2パターンです。

薬物療法の場合はホルモン療法によって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を一時的に停止させる方法を用います。これはいわゆる『偽閉経療法』です。治療薬には毎日の点鼻薬と4週間に1回の注射薬の2種類があります。しかし、この治療では女性ホルモンの分泌が少なくなるので、更年期のような症状が出ることがあります。そのため、治療可能な期間は半年とされています。もう一つの治療法としてはピルがあります。

最近のピルは女性ホルモンの量が少ないので、筋腫が大きくならず、症状も楽になります。ただ、飲み続けなければならないという点が難点とされています。

手術で筋腫を摘出する場合には、筋腫のみを摘出して子宮を残す方法と、筋腫ごと子宮を摘出する方法とがあります。どちらの方法を選ぶかは年齢や妊娠の希望の有無、筋腫の状態や症状の程度によって決定されます。また、手術の方法も開腹手術と、膣から子宮を取る手術、腹腔鏡などの内視鏡によって開腹せずに行う手術もあります。

開腹手術の場合、腹部からメスを入れる方法は大きな筋腫も簡単に摘出できるメリットがあります。その反面、傷跡も多少目立ってしまいます。膣からメスを入れる手術を行える人は、子宮が握りコブシ大よりも小さく、癒着がなく、悪性腫瘍や卵巣のう腫などの合併もなく、膣からの分娩を経験した人です。これは膣式手術と言われています。

そして最後にご紹介する内視鏡手術は、近年急速に広まってきている方法です。これは傷跡がほとんど残らず、回復が早いことが特徴です。

どの手術を施す場合でも、子宮を残せば子宮筋腫は再発の可能性があります。特に20、30代で手術をした人が再発した場合では、筋腫だけを取ることは難しくなるため子宮の全摘手術を行うことになります。

子宮筋腫の予防について

基礎体温票をつけておく

子宮筋腫の場合、はっきりとした原因が解明されていないため、予防法も確立されていません。しいて挙げるとするならば、いち早く異変に気付き、子宮筋腫を大きくしないようにする方法があります。前述のように子宮筋腫はできていても、自覚症状に乏しく、気が付いた時には大きく成長してしまっている場合がほとんどです。これを予防するためには日頃から自分の体調や月経の状態を把握しておくことが重要です。

まず、おすすめの対策は基礎体温をつけておくということ。月経の変化が起こった時にもわかりやすく、治療の際にも役立ちます。さらに月経が来た際には自分の出血の状態も確認しておきましょう。子宮筋腫ができると出血量の増加に伴い、経血を溶かす酵素量が不足するため、レバー状の塊が出ることがあります。

月経量には個人差がありますが、こうした塊が出るようになった場合は子宮筋腫を疑うようにしましょう。子宮筋腫の場合、これといった予防法がないぶん、自分で「もしかしたら」の気持ちを持つことが重要です。


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子宮筋腫の入院の必要性は?

入院に関してはどのような治療を行うかによって異なります。開腹による全摘手術を行う場合には約1~2週間の入院を要します。

膣式、腹腔鏡による手術の場合には少し短く、1週間程度です。基本的に手術療法を行った場合には1週間前後の入院が必要と考えられるでしょう。ただし、薬物療法とFUS(集束超音波療法)の場合には入院の必要はありません。

おわりに

自覚症状のない子宮筋腫。大きな病気に発展させないためにも、日頃の自己管理がとても大切です。「月経がいつもと違うけど、まあいいか」ではなく「いつもと違う、おかしいぞ」という疑いの気持ちを持つことが、早期発見のカギとなります。少しでも体の変化を感じた場合には病院を受診するようにしてくださいね。

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