最初の妊娠時には辛いつわりがあったのに二人目のときはつわりがなかった妊婦さんもいます。つわりが軽くて助かる反面、どうして二人目の妊娠では、つわりがないのか不安になってしまいますね。つわりの重さは妊娠の回数によってもかわってくるのでしょうか。今回は二人目の妊娠でつわりのないメリットやつわりが軽いことの注意点をご紹介していきます。
つわりと胎児との関係
どちらかというと一人目のつわりが重かったと感じているママが多いようですが、妊娠回数とつわりの重さは関係がなく、なかにはつわりが軽くて全くないと感じているママもいるのです。その割合はおおよそ五人に一人ほどで、もともと血の巡りが良かったり胃腸が丈夫だったりなど元気なママが多いようです。このように二人目の妊娠でつわりがないのは幸運なことと考えられます。では、つわりがないことと妊娠はどう関係しているのでしょうか?
赤ちゃんに異常があるわけではない
つわりがないと流産や染色体異常、難産になる可能性が高い、という噂がありますが、医学的な関連性は報告されていません。なお、妊娠が成立するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。この数値が低い場合には流産になる可能性が高まりますが、hCGの分泌量とつわりの状況との関連についても確認はされていません。
つわりと赤ちゃんの性別は関係がない
イギリスの医学雑誌『THE LANSET』が1999年に発表した記事につわりに関して興味深い結果を発表しています。1987年から1995年の間にスウェーデンで出生した約100万人の赤ちゃんを対象に調査を行った結果、入院するほど強いつわりを感じているママは、通常よりも7%程度多く女の子を産んでいることが報告されています。
このことがつわりが軽いのは男の子を妊娠しているからでは?という噂の元になったのかもしれませんね。しかしこれはあくまでも統計の結果であり、つわりと赤ちゃんの性別との関連性は確かめられていません。
つわりが遅れて来る可能性はある
ほとんどのママが妊娠10週までにつわりを感じています。そこまでの期間に何かしら体調不良がなければ、自分はつわりがなくて良かったと思うかもしれません。しかし11週以降からつわりが始まる場合があるため油断は禁物です。
また、つわりが始まる時期が遅い場合、つわりがおわる時期も遅くなるのかということもはっきりしていません。もしつわりが遅れて始まったとしても、赤ちゃんに悪い影響はありません。
つわりに気づいていない可能性はある
二人目の妊娠は上の子どもの子育てに夢中になっていることもあり、軽いつわりの場合は気づかないということも考えられます。日々上の子どもの育児にかかりきりで忙しくしていると喉の奥の違和感や、めまい、下痢、便秘などの体調不良は疲れただけかな?と見過ごされてしまい、気づけば妊娠中期に差しかかっていた、という話も聞かれます。
また、一人目は食べづわりだったのに、二人目は吐きづわりになったなどつわりの種類が変わることもあります。あまり意識していなかったけれど、実はつわりになっていたということはないでしょうか?妊娠がわかっていつもより食事量が増えている場合はもしかして食べづわりかもしれません。
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二人目妊娠でつわりがないことのメリット
つわりが軽いとおなかの赤ちゃんに危険があるのでは?と心配になるかもしれません。しかしつわりがなくても赤ちゃんに問題があるわけではなく、さらに以下のようなメリットまであります。
普段通りに家事ができる
食事の用意など家事が普段通りにできるのはつわりがないメリットです。上の子どもが小さい時期は特にしっかりと栄養バランスのよい食事を与える必要があります。つわりがあるごはんの炊けるにおいなど、食事の用意をしている際にさまざまなにおいから体調を崩すママが多いです。大人だけの生活をしていた初めての妊娠時とは異なり、二人目の妊娠では子どものために必ず何かをしなければならないため、都合がよいです。
上の子ともしっかり遊べる
つわりがひどいと寝込んでしまい子どものお世話ができないこともあります。そのため、普段通りに子どもと接することができるのは二人目の妊娠にとして都合がよいです。ただし、自分と子どもだけの生活ではつわりがなくても負担に感じることがあるかもしれません。二人目妊娠を楽しく乗り切るためには自分の気晴らしもかねて子どもを遊ばせるのがポイントです。子育て支援センターへ遊びに行ったり、一時保育を活用したりすることも視野に入れておきましょう。
休暇や代理が不要で仕事への影響が少ない
二人目を妊娠する頃には、上の子の育児休暇がおわり職場復帰しているママもいるでしょう。つわりの時期は妊娠5、6週から妊娠12~16週くらいまでとされています。これは妊娠がわかってすぐの時期のため、もしつわりがひどい場合や仕事や家事などを別の人に代わってもらうなどの調整が必要となってしまいます。妊娠したことを会社に報告するのは安定期になってから、と妊娠初期の段階では無理をしがちなママもいるため、つわりがなく通常通りに仕事ができるのは職場にも迷惑をかけずにすむのでありがたいですね。
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