正産期の妊娠37週0日から41週6日までの出産は正期産と呼ばれています。赤ちゃんの体はいつ生まれてもよい状態になりますが、2,000gに満たない赤ちゃんはもう少し大きくなるまで、ゆっくりとママのおなかで過ごすこともあります。赤ちゃんも生まれる前の準備として、ママのおなかの中で指をしゃぶって、おっぱいを飲む練習をしているところです。
妊娠37週で赤ちゃんも生まれる準備完了
正産期に入って、赤ちゃんはママのおなかから出てきても生きていけるまでに成長しています。赤ちゃんの大きさも、おなかの中の環境もそれぞれですが、37週からはいつ生まれてもよい状態です。妊娠40週0日目の予定日より早く生まれる赤ちゃんもいれば、遅く生まれる赤ちゃんもいます。正産期に生まれるのなら、心配はいりませんよ。
生まれる準備ができた赤ちゃんの様子
妊娠37週で赤ちゃんの大きさは45㎝~50㎝、体重は2,500gぐらいまでに成長します。体重については、2,000gと小さめに生まれる赤ちゃんから4,000gの巨大児まで、さまざまなケースがあります。医師から出産方法や日常生活についての指示があるときは、医師や家族とよく話し合い、納得のいく出産をしましょう。
赤ちゃんの腸に便がたまり始めます
赤ちゃんの腸の機能が整い働き始めると、体内の老廃物や羊水を飲み込んだ自分の皮膚細胞などが便になります。そして、その便は腸の中にたまり、産後に黒っぽい便、胎便となって排出されます。まれですが、長時間のお産やママが強いストレスを感じたときに赤ちゃんの腸の動きが活発になり、羊水中に排便をしてしまうことがあります。赤ちゃんがこれを間違って飲むと、呼吸障害をおこすケースもあるので、ママはリラックスして過ごすようにしましょう。
赤ちゃんが大きく動くことが少なくなります
赤ちゃんは生まれる準備のため、肩を丸めて手足は縮めるようにして、骨盤内に頭をおさめる形に変わってきます。体を固定されるため、動けるスペースが少なくなり、動きが小さくなります。ママにとっては赤ちゃんの動きをあまり感じられなくなり、心配も募るかもしれませんが、小さな動きでも感じるのなら大丈夫です。もし、動きを感じられずに心配な場合は病院で診察してもらいましょう。
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出産準備は出産するまで続けましょう
明日になるか、数週間後になるか、計画的に出産日を決めていない限り出産日は誰にも分かりません。体調管理などの出産準備をきちんとしないと、難産になったり、心配事が増えたりと、ママにも赤ちゃんにも不要な負担がかかることになりかねません。赤ちゃんに会える日まで、できる範囲で出産の準備は続けましょう。
出産まで続くむくみを軽減しましょう
この時期の血液量は妊娠前の3~5割増加しています。そして、大きな子宮が骨盤を圧迫することで、下半身の血流が悪くなっています。このようなことが原因で足が膨らんだり、指輪が抜けなくなったりと、むくみはママにとってつらい症状ですね。塩分を控えて、マッサージをするなどの解消方法はありますが、出産を間近に控えていることから医師の指示に従いながら、むくみ対策をしましょう。
出産するまではしっかりと体重管理をしましょう
正産期は出産時に多量のエネルギーを消費することから、医師から食事を多くとるように指導される場合があります。しかし、太りすぎると産道にぜい肉がついて赤ちゃんの通り道が狭くなり、難産になる可能性があるので、食べ過ぎには注意しましょう。また、この時期のダイエットは体重を減らすのではなく、増えないようにするダイエットを目指してくださいね。
正しい母乳マッサージで安全に出産しましょう
赤ちゃんに十分な母乳を与えられるように母乳マッサージをすることはよいことですが、やり方を間違えると破水してしまったり、陣痛が始まったりするケースもあります。妊娠37週のママにおすすめなのが、基底部からのマッサージです。乳房の脇や下から乳頭に向かってさすります。乳頭部分のマッサージはおなかが張りやすいので、避けましょう。
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