妊婦さんにおすすめな「シムスの体位」と仰臥位低血圧症候群を防ぐ寝方

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うつ伏せに寝る女性

妊娠中はホルモンバランスの変化や胎動により、通常よりも眠りが浅くなる時期。眠りたいのに眠れないということが毎日続くと、疲れたりイライラしたりしてしまう妊婦さんも多いことでしょう。お腹が大きくなってきても以前と同じ慣れたスタイルで寝ていると、恐ろしい病気を引き起こす危険性もあります。

そこで、妊婦さんにおすすめしたい寝方が「シムスの体位」です。楽な姿勢でリラックスすることができるため、心地良い眠りにつくことができるでしょう。

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仰向け寝は血行不良を引き起こすので絶対NG

仰向けに寝る妊婦

妊娠後期になると子宮底がおへその上まで届いてお腹がかなり大きくなります。子宮が内臓を圧迫し、それが原因で足がむくみやすくなったり足の付根に静脈瘤ができやすくなったりします。

そのため、仰向き寝の習慣がある妊婦さんは寝ている間に息苦しく感じて冷や汗が出たり、動悸がしたりすることがあります。この症状は、実は仰臥位低血圧症候群という妊婦特有の疾患です。

仰向きに寝ることで、大きくなった子宮が背骨の右側にある下大静脈が圧迫されます。そのため血液が心臓に戻りにくくなり、血行不良を引き起こします。この状態になると気分が悪くなって寝苦しいだけではなく、急激な血圧の低下や心拍数の減少を引き起こして気絶してしまうこともあります。

症状が続くと赤ちゃんが低酸素状態になるという説もありますが、死産や早産との関係性はまだ実証されていません。ただ、妊娠中期から後期にかけてはお腹が張りやすい時期でもあるため、寝起きにお腹が強く張っているようなら寝る姿勢を横向きにしてみるといいでしょう。

どうしても仰向きに寝たい場合は、背中にクッションやタオルを入れて身体を斜めにすると仰臥位低血圧症候群を防ぐ効果があります。

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妊婦さんにおすすめのシムスの体位とは

枕を抱いて寝る女性

妊婦さんにオススメの寝方で最も効果的と言われているのはシムスの体位です。シムスの体位とは19世紀にアメリカ合衆国の産婦人科医、J・マリオン・シムズ氏によって考案されました。片膝、もしくは両膝を軽く曲げて横向きに寝る姿勢のことを言います。

気道が確保しやすくリラックスしやすい姿勢であることから、元々は直腸の検査や昏睡状態の人に対して用いられていました。特に意識していなくても、腹痛時や気分が悪い時などに自然とこのスタイルになっていたという人も多く、とても簡単で楽な姿勢です。

シムスの体位をとる時に注意するポイントは、左側を下にして横になることです。左側を下にすることで背骨近くにある下大静脈を圧迫することなく、心臓への負担を軽減させます。

左側の足は自然にまっすぐ伸ばし、やや後ろ側に下げることがポイントです。さらに右側の足は前に出して軽く曲げることでお腹まわりに隙間を作ります。右足を軽く曲げることで膝の部分が支点となるため、下半身だけうつ伏せ寝のような状態になります。姿勢が安定しやすいためリラックスして眠ることができますが、不安定な場合は抱きまくらを使うといいでしょう。

さらに左腕は背中側に抜いて自然に伸ばし、右肩は身体の前に伸ばします。そうすることで上半身もうつ伏せ寝の状態になり、肩への負担を軽減させることができます。

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妊婦さんにおすすめのシムスの体位の効果

女性の足

シムスの体位が妊婦におすすめされている理由は、この体勢をとることで妊娠中に滞りがちな血流がスムーズになるからです。血液やリンパの流れを良くすることで酸素の供給や老廃物の排出がスムーズに行われます。

そのため、妊娠中に起こりがちなむくみの症状が緩和されます。むくみが重症化すると妊娠高血圧症候群になるリスクもあるため、毎日の睡眠でむくみを改善することはとても大切です。

また、この体勢だと胃が圧迫されることがないため、つわりの症状が緩和するという効果もあります。呼吸が楽になることで寝付きが良くなり、姿勢が辛くなって夜中に目覚めることも少なくなります。

シムスの体位は介護の現場でも取り入れられている姿勢です。そのため、妊娠初期にはやってはいけない、妊娠中期から行うべきという決まりはありません。寝苦しさを感じる時は妊娠初期でもぜひ試してみてください。

もちろん、睡眠時だけではなく陣痛の時やお腹が張っている時にも、シムスの体位で休憩する習慣をつけるとリラックスすることができます。

おわりに

妊娠中はホルモンバランスが乱れ、大きくなった子宮の圧迫で不眠に悩む人が多いです。仰向け寝など無理な姿勢で眠ると、仰臥位低血圧症候群という疾患を引き起こして気分が悪くなることがあります。

シムスの体位は血液の循環を良くして、むくみやつわりの症状を軽減させる効果があります。身体の左側を下にして、足が重ならないようにしてお腹周りに隙間を作ることがポイントです。

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33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。

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