初期の中絶と何が違う?中期中絶のリスクや費用について

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手術

子どもを授かって喜んでいる方が大勢いる中、妊娠をしてもやむを得ない事情で中絶を選択するしかない女性も存在します。この記事を読んでいる方の中にも中絶を考えていらっしゃる方、そうではない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はどちらの方にもわかりやすく、そして意外と知られていない「中期中絶」というものについてご紹介いたします。中期中絶の方法やリスク、初期の中絶との違いについてスポットを当てていきます。

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中絶とは?

自然現象

「言葉は聞いたことがあるけれど、具体的に中絶ってなに?」という方は多いと思います。そんな方のために、まずは簡単に中絶とはどういうことなのかということについて解説していきます。

中絶とは流産、死産のような自然に起こるものから、手術をして人工的に妊娠状態を終わらせる、人工妊娠中絶があります。ここでは「人工妊娠中絶」に焦点を当てることにします。

いつ・どのような場合に認められるのか?

中絶が法的に認められる条件は、母体に健康上の理由が認められるとき又は経済的理由が認められるとき、そして強姦被害などによる妊娠の場合です。中絶は妊娠22週未満の場合に認められ、それ以降は医療機関では受け付けてもらえません。

妊娠検査薬などで検査して陽性反応が出るころにはすでに4週くらいにはなっているはずですから、中絶を考えている場合には早い決断をおすすめします。

とりあえず産婦人科に行けばいいの?

中絶は通常の産婦人科に行っても受け入れてもらえません。各都道府県の医師会が定めている「母体保護法指定医」という資格を持っているお医者さんにかかりましょう。中絶は手術をしたらすぐ終わりではありません。術前・術後の通院のことも考慮し、できるだけ自宅から近い指定医の受診をおすすめします。

中絶をするにあたってやるべきことは?

まず、本人とお腹の赤ちゃんのお父さんにあたる、パートナーの同意書が必要になります。何らかの事情でパートナーの同意書が得られない場合には、本人のみでも認められる場合があります。また、他の必要書類を準備したり、手術後に必要なものを揃えたりする必要があります。

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初期中絶と中期中絶の違いは?

費用

初期中絶について

期間・・・妊娠12週未満

方法・・・吸引法という2つの手術法が代表的です。

掻把法と言われる、スプーンのような形の器具で胎児や胎盤を体外にかき出す方法と、吸引機を使用して胎児や胎盤を体外に吸い出す方法があります。

所要時間・・・基本的に初期中絶の場合には日帰りが基本。手術自体は数分から数十分で終わりますが、麻酔が完全に切れるまでは数時間病院で安静にしている必要があります。また、合併症がないかを確認するために術後しばらく経ったのち、再度病院を受診することになります。

費用…検査に1~2万円、手術に7~10万円、入院の必要がある場合には別途料金がかかります。

痛み・・・全くないわけではありませんが、麻酔を使用することができるため、そこまでの痛みを感じることはないでしょう。

リスク・・・初期中絶の場合、中期中絶に比べてリスクは少ないです。しかしながら子宮を開く手術が行われるため、子宮に細菌が入ってしまったり、傷がついてしまったりする恐れがあります。また、中絶に伴う心の負担も懸念すべき問題でしょう。

中期中絶について

期間・・・妊娠12週~21週6日以内

方法・・・初期中絶のような掻把法や吸引法は適応されません。初期の段階と比べてお腹の中の赤ちゃんが大きくなりすぎてしまっているためです。基本的には人工的に子宮口を広げて、陣痛を起こして流産させるという方法を取ります。

所要時間・・・中期中絶の場合には入院が必須となります。10日~3週間くらいの入院を勧められることが多いようです。また、強姦被害などによる中絶の場合は、精神的なケアを含めて数カ月から1年の入院を要されることもあります。

費用・・・検査費、手術費を含めて20~50万円とされています。週数が遅ければ遅いほど、費用は高くなります。

痛み・・・通常は閉じている子宮口を無理やり開けるため、陣痛と同様の痛みがあります。それは週数が遅ければ遅いだけ強くなるとされています。

リスク・・・子宮頸管裂傷、子宮内感染、子宮破裂などさまざまな合併症を併発する恐れがあります。

初期中絶と中期中絶最大の違いは死産届と埋葬が必要か否かという点です。初期中絶の際には届け出などは不要ですが、中期中絶の際には届け出や埋葬が必要となります。

つまり中期中絶をした場合には死産という扱いになるということです。妊娠12週以降の胎児を中絶した場合、それは死体として扱われ、火葬して埋葬することが必須となります。

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中絶についての相談を受け付けている機関

相談機関

「中絶か出産かどちらにしよう…」、「誰に相談したらいいのかわからない」「相談したいけれど周囲の人には言いづらい」というようなお悩みを持っている女性もいらっしゃると思います。

中絶の決断はなるべく早いほうがいいですが、気が動転したまま手術をしてしまって、あとで後悔しても取り返しがつきません。中絶の相談は言わば「命に関する相談」です。一人で抱え込まず、気軽に相談してみましょう。

  • 性犯罪によって望まない妊娠をしてしまい中絶を検討している場合は、各都道府県に設置されている「性犯罪被害110番」に電話しましょう。番号は警視庁のHPなどに掲載されています。
  • 行政機関で相談したい場合には、各都道府県の保健所や福祉施設でも相談にのってもらえます。妊娠相談窓口が設置されている場合もあるので、ご自身がお住まいの地域の相談機関を調べてみてください。
  • NPO法人が設けている窓口もありますので、電話やメールなどで相談してみましょう。
  • 「にんしんSOS」や「妊娠ホットライン」など各地域が独自に窓口を設けている際にはそちらを利用すると、専門家に時間をかけて話を聞いてもらえるため精神面でも安心です。

おわりに

中期中絶とは出産の前の最終手段です。あまり時間をかけすぎてはいけませんが、適当に決めて良いことではありません。まずは中絶がどのようなものなのかを知り、パートナーがいる場合にはよく相手と話し合いましょう。

もし一人で決断しなければならない場合でも、抱え込むのではなくご自身にあった機関で相談してみる勇気も必要です。「どうしたらいいのかわからない」と悩んでいたら、ぜひ一度相談窓口に行ってみることをおすすめいたします。

妊娠時期に関係なく中絶をされた場合は、ゆっくりと休んで心と身体を癒やすことに専念していただきたいと思います。

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