エコノミークラス症候群の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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エコノミークラス症候群について

血栓

飛行機や車などの狭い空間で、長時間体を動かすことのできない時に発症する病気として「エコノミークラス症候群」が挙げられます。飛行機のエコノミークラスで狭いところに何時間も座っていて血栓が作られ、歩き出したタイミングで血栓が剥がれて流れていき、引き起こる事からエコノミークラスという名前がついています。

震災時など、避難場所での限られたスペースで多数の患者が出ている、ということもニュースなどで耳にしたことがある方も多いはずです。実は帝王切開など、分娩後に発症することもあり、妊婦さんにも注意が必要とされています。妊娠中は帝王切開などの大量出血に備えて、血が固まりやすい状態を身体が作っています。これにより、血栓ができやすくなっているのです。血栓が身体のあらゆる場所に達すると、心筋梗塞や肺梗塞などの命に関わる病気を引き起こすとも言われる、恐ろしい症状なのです。

エコノミークラス症候群の症状

エコノミークラス症候群の場合、自覚症状がないことがほとんどです。血栓が小さければ小さいほど、自覚症状はなくなります。足などの細い血管の中で血の塊ができて血管に詰まることを、深部静脈血栓症と呼びます。深部静脈血栓症の症状は下腿が赤くなり、はれ・痛みなどがあらわれて血栓周囲のだるさやむくみが生じるようになります。血栓が小さい場合には病院で簡単な処置を受けますが、重症の場合はすぐに心停止してしまうこともあるとされています。

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エコノミークラス症候群の診断基準

診断は内診から始まります。しかし、エコノミークラス症候群は特有の症状がなく、自覚症状のみです。そのため診断を下すことがとても困難とされています。重症の場合は突然失神や、心停止が生じるため診断はさらに困難を極めるとされています。また、似たような症状が出る循環器系の病気が多くあるため、まずは病名を絞り込むことが重要です。

エコノミークラス症候群になる原因

一般的によく知られている原因は「長時間同じ体勢でいる」ということですが、実は特に気を付けるべき対象は妊娠している方だということをご存知ですか?

妊娠中は血管壁を柔らかくするホルモンが原因で、血液の流れがゆっくりになってむくみやすくなります。足に血栓ができた状態で長時間座っていて、急に立ち上がると一気に体中に血液が循環します。このときに足に出来ていた血栓が流れて肺に到達してしまい、体全体の血管を詰まらせてしまう、ということがエコノミークラス症候群になる原因なのです。

多くの場合、もともと血液が固まりやすい、血塊ができやすい体質や遺伝による要因が大きいとされています。その場合、同じ体勢で動かない、ということをしなかった場合でも血栓ができやすく、流産してしまうこともあります。また、脱水で血液が濃くなることでも血栓は出来やすくなるとされています。飛行機に乗らなくても、入院などで寝たきりの状態が続くと足に血栓が生じてしまうためです。また、骨粗しょう症の薬の一部などは血栓が出来やすくなってしまうものもあるため、担当のお医者様に相談してみましょう。

エコノミークラス症候群の治療法は?

薬治療

治療法は4つあり、抗凝固療法、血栓溶解療法、血管内治療法、手術療法です。軽度な場合は前者2つの治療法、重度な場合は後者2つの治療法が適応されます。

抗凝固療法

いわゆる薬物療法です。血栓は一つできると、次々と出来やすくなります。そのため、薬によってこれ以上血栓ができないように処置します。

血栓溶解療法

こちらも同じく薬物療法です。抗凝固療法との違いは、血栓ができないようにするのではなく、固まった血栓を溶かすという点です。血栓溶解療法が施される場合は血栓が体内の広範囲に広がっている状態です。

血管内治療法

症状が重くなり、生命の危険がある場合には血管内にカテーテルを通してそこから血栓を溶かすための薬剤を注入するなど、直接血管内の血栓を摘出します。これを血管内治療法と呼びます。

手術療法

その名の通り、手術が施される治療法です。特に高血圧症や糖尿病、心臓などに疾患のある人はエコノミークラス症候群による合併症が起こるリスクが高いとされています。その場合は術後入院をし、血栓を除去した後も経過観察が慎重に行われます。

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エコノミークラス症候群の予防について

エコノミークラス症候群を予防するための第一の方法は体を動かすことです。エコノミーの名の如く、飛行機のエコノミークラスで8時間以上のフライトをした場合に発症する可能性が高くなる病気です。そのため、長時間同じ体勢でいることはNG。電車や飛行機などの乗り物に乗っている場合はこまめにトイレに行ったり、足を組み替えたりと体を動かすように心がけましょう。足の指をグーパーと閉じたり開いたりするだけでも血流が良くなるのでおすすめです。

また、長時間水分を摂らないということも避けましょう。脱水になると、血液が濃くなってしまい血栓が生じやすくなってしまいます。そのため「1時間に1回は水を飲む」などルールを決めて、定期的に水分摂取をしましょう。事前にお医者様などから「血栓ができやすい体質」と診断されている方には、これらの方法に加えて着圧性ストッキングを履くことをおすすめします。ドラッグストアでも売っているような、寝るときに履くタイプのものでもOK。足をきゅっと引き締めることで血流が良くなり、心臓に血液が行き渡りやすくなるのです。

エコノミークラス症候群の入院の必要性は?

女性患者

軽度な場合は通院で治療が可能ですが、重症な場合は入院が必要となる場合があるようです。重症化する前に病院を受診することが大切です。

おわりに

エコノミークラス症候群は予防できる病気です。特に妊娠している方は妊娠前に比べて動くことが少なくなり、生活的にも体質的にも発症しやすい状態にあります。気分転換も兼ねて適度に散歩をしたり運動をしたりなどを怠らないようにしましょう。

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