子宮頸管無力症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要

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妊婦

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子宮頸管無力症について

ハートを持つ妊婦

子宮頚管というのは子宮の出口にあたる部分で、出産のときに赤ちゃんの通り道となる産道のことです。妊娠中は通常、しっかり閉じてお腹の赤ちゃんを支えています。そして、分娩時の陣痛で子宮が強く収縮することによって開きます。

ところが、妊娠中期以降に陣痛でもないのに、子宮口が開き始めてしまう場合があります。これを「子宮頚管無力症」とよび、切迫流産切迫を引き起こしてしまうのです。子宮収縮が強く起これば、誰でも子宮口が開きますが、収縮がなくても開くのが特徴です。

子宮頚管無力症は、数百人に1人という低い割合ですが、誰にでも起きる可能性があります。切迫流産や切迫早産を防ぐためには妊娠中にきちんと妊婦検診を受け、子宮頚管の状態を観察をすることが大切です。「子宮頚管無力症だったら赤ちゃんを産んではいけないの?」と思った方、そんなことはありません。元気な赤ちゃんを産むためにも、まずは子宮頚管無力症について知り、予防に努めましょう。

子宮頸管無力症の診断基準

エコー検査

子宮頸管無力症の診断は内診超音波検査が主体となります。子宮の収縮により子宮口が開く切迫早産と頸管無力症は別の病気ですが、開いてくれば収縮も起こるので、両方の要素があると考えるのが一般的です。内診の際、収縮がなくて開いてくると、純粋な頸管無力症だと診断されます。しかし、現在は確定した診断基準がないことから、内診だけで子宮頚管無力症を正確に診断することは困難です。

内診と合わせて経膣超音波検査を行うことで、頸管長の短縮や内子宮口の開大傾向を捉えることが出来ます。このことは子宮頚管無力症を疑う大切な所見となります。こうした経膣超音波検査での子宮頚管の変化は妊娠16週くらいから捉えることができるようになります。

子宮頸管無力症の症状

子宮頸管無力症患者のほとんどが、自覚症状のない場合が多いとされています。おなかの張りや出血、おりものが黄色くなるなどの兆候がみられる場合もありますが、多くの場合検診によって医師に指摘され、初めて気が付くというケースが最も多いのです。

子宮頸管無力症になる原因

主な原因は体質的に子宮頸部が弱いことにあるとされています。また、体質以外の場合は出産経験がある方、前回の妊娠で裂傷している、過去に子宮頚管の手術をしたことがあるといった方の場合は、それらが原因になることもあるでしょう。一度妊娠中に子宮頚管無力症を経験した方は、次の妊娠でも起こりやすいといわれているので、早めに対策をする必要があります。

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子宮頸管無力症の治療法は?

手術

子宮頚管無力症の治療は、「シロッカー手術」や「マクドナルド手術」という子宮頚管縫縮術を行ないます。あくまでも手術療法であり、薬物療法はありません。「シロッカー手術」は、膣壁を切開した上、内子宮口に近い部分で直接筋層に糸をかけ縛るのに対し、「マクドナルド手術」は、切開せずに子宮頚部に4~5方向の縫合を入れ巾着のように縛ります。臨月に入り、赤ちゃんの発育が順調で出産予定日が近づくと抜糸します。抜糸後は早ければ当日、遅くとも数日以内には出産になることがほとんどとされています。

マクドナルド手術の方が比較的簡単な手術で時間もかからないため多く行われているようです。どちらの方法を選択するかは、子宮頚管の状態をみて医師が判断します。子宮口が開きかけているのが見つかったり、前の妊娠で頸管無力症のため流産になっていたりする時は、早めに頸管をしばる手術(頸管縫縮術)を行います。

開いてからしばる際は、頸管に細菌感染などによる炎症があると、炎症を閉じ込め、かえってすぐに破水を起こし、早産となってしまうことがあるため、安静にして妊娠を延長させます。

子宮頸管無力症の予防について

妊婦健診

前述のように、子宮頸管無力症の原因は体質にあります。そのため確実な予防は難しいとされています。しかし、以前の妊娠で子宮頚管無力症になった方などは、予防的に手術を行うことが可能です。

1人目で子宮頚管無力症と診断された方の場合、2人目の妊娠を迷ってしまうこともあるようですが、予防的手術を行ない子宮頚管無力症でも元気な赤ちゃんを産んでいる方はたくさんいます。「病気だから…」とあきらめる必要はありません。

また、初めての出産の方はきちんと定期健診に通うことで、流産などのリスクは確実に下がります。子宮頸管無力症の予防は、まずご自身が元気な体を保つことです。不安を抱えすぎず、困ったことがあったらパートナーや担当医に相談すると良いでしょう。

子宮頸管無力症の入院の必要性は?

子宮頚管無力症の恐れがあると診断された場合、妊娠12週以降のなるべく早い段階で、流産・早産を予防する目的で子宮頸管縫縮術を行います。これは要するに子宮口を補強する手術です。全身麻酔あるいは腰椎麻酔を行い、膣から器具を挿入する手術で、医療機関にもよりますが2泊3日程度の入院が必要となります。

縫合した部分については、出産前に抜糸する場合が多いとされています。入院期間は人によって異なりますので、3~5日を目途にしておくと良いでしょう。

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おわりに

子宮頚管無力症と診断された方は、どうしても「出産」に対して臆病になってしまう傾向にあるとされています。しかし、しっかりと検診に通い、予防をすれば元気な赤ちゃんを産むことは可能です。「お母さん」となるあなた自身が弱気では赤ちゃんにも不安が伝わってしまいます。もし子宮頚管無力症と診断されても焦らずに、きちんと治療をしてご自身と赤ちゃんが元気に過ごせるように努めましょう。

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https://tamagoo.jp/ninkatsu/gonorrhea/

33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。

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