妊娠8カ月最後の週となる、妊娠31週。快適だった妊娠中期に比べて重たくなったおなかに、少し体がつらくなってくる時期です。体を休めるのもいいですが、安産のためには妊婦体操などを取り入れましょう。出産まであと約2カ月となりましたので、出産時や産後の相談を家族と話し合っておくと安心です。出産日までの準備を着々と整えていきましょう。
赤ちゃんはほとんどの機能が完成します
1900g程度まで成長した赤ちゃんは、ほとんどの臓器が完成しています。妊娠31週になると、早産になってしまった場合でもほとんどの子が無事に成長することが可能です。しかし、やはりリスクもありますので正産期まではおなかの中でスクスクと育ててあげたいですね。
おなかの中で呼吸の練習を続けています
肺の機能がほぼ完成された赤ちゃんは、引き続き、横隔膜を動かして呼吸の訓練をしています。毎日、羊水を吸ったり吐いたりすることで、生まれた瞬間に肺呼吸をスムーズにできるように練習し続けているのです。産声を上げるために、赤ちゃんも一生懸命ですね。他にもしゃっくりも横隔膜の運動によるものですし、おなかの中であくびをしていることもあります。
まばたきができるようになり、聴力もほぼ完成します
まぶたが上下にわかれ、まばたきができるようになります。外が明るいか暗いかが分かるので、すでに昼夜の区別がついているそうです。明る過ぎる光をおなかに向けると、赤ちゃんがびっくりしてしまいますので注意してください。また、聴力がほぼ完成したこの時期は「胎教」をする良いタイミングです。胎児名を使った話しかけをはじめ、音楽や絵本の読み聞かせなどをしてあげてください。
皮下脂肪が付き、ふっくらしてきます
皮下脂肪が付くことにより、体や顔が新生児にますます近くなります。ほっぺも少しふっくらしますので、エコー写真での表情も豊かになって、さらに出産の日に会えるのが楽しみになりますよ。また、それに伴い顔つきもしっかりし、まつ毛なども生えて来ていますので、パパ似かママ似かで盛り上がることもできるかもしれませんね。
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おなかが大きくなったことによるトラブル
おなかでスクスク成長する赤ちゃんに合わせて、ママのおなかもどんどんと大きくなってきました。うれしい反面、ママの体調にも大きな影響が出て来ます。臨月まで続くトラブルも多いので、上手に付き合っていきましょう。
大きなおなかで足元が見えにくくなります
おなかがせり出しているので、自分の足元が見えづらくなっています。注意深く歩かないと、ちょっとした段差につまずいたり、床に落ちているものを踏んでしまったりすることもあります。また、階段の昇り降りも気を付けないと、階段から落ちるなどの重大な事故につながります。外出時はもちろん、歩き慣れている自宅でも足元に気を付けて移動するようにしましょう。
腰痛や股関節痛に見舞われるかもしれません
おなかが重くなることで股関節に負担が大きくなるため、痛くなることがあります。痛みが走った場合は座るなどして休みましょう。また、大きく出たおなかでバランスをとろうとするあまり、腰がそってしまいがちです。腰痛の原因になりますので、なるべく背筋をまっすぐ保つように心がけましょう。簡単なストレッチをしたり、妊婦体操を生活に取り入れたりすることもおすすめです。
子宮が大きくなり、肺や胃を圧迫されます
この時期になると、どうきが激しくなったり息切れが起こりやすくなったりします。これは、大きくなった子宮が肺を圧迫し始めたためです。しんどくなった場合は、無理をせずに休みましょう。また、胃も圧迫されて、胃痛や胸やけの原因となります。一度に食べる量を減らし、食事の回数を増やすなどして対応しましょう。あまりにひどい場合は、病院で相談してみることをおすすめします。
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