【医師監修】眠りたい!妊娠随伴睡眠障害の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

監修医師プロフィール:清水なほみ 先生のイラスト 清水なほみ 先生

2001年広島大学医学部医学科卒業、広島大学附属病院産婦人科・中国がんセンター産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科を経て、2010年9月「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業。

日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。

日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートします。

http://www.vivalita.com/staff.html


睡眠をとる妊婦
妊娠随伴睡眠障害という病気をご存じでしょうか。妊娠している方なら一度は耳にしたことがある、もしくは現在この症状に悩まされている方もいらっしゃるかもしれませんね。どうして妊娠中はとても眠かったり、全然眠れなかったりという睡眠障害がおこりやすくなるのでしょうか。今回は妊婦に起こりやすい「妊娠随伴睡眠障害」についてご説明します。

妊娠随伴睡眠障害について

睡眠障害のイメージ

妊娠をすると睡眠障害を起こしやすくなります。妊娠によるホルモンの分泌が原因であり、妊娠初期は眠くなりすぎる症状が出る過眠状態、妊娠後期はなかなか寝付くことができず、すぐに目が覚めてしまったりする、不眠症状が出やすくなるとされています。妊娠している女性としていない女性の睡眠習慣を比較した調査では、就寝時刻に差はなかったものの、起床時間に関しては妊娠している女性の方が明らかに遅く、入眠困難性が指摘されています。

このような妊娠によって発生する睡眠障害は、総称して妊娠随伴睡眠障害と呼ばれています。

妊娠随伴睡眠障害の症状

うつ伏せになる妊婦

先述のように、妊娠随伴睡眠障害は妊娠に伴う睡眠障害のことを指します。

妊娠初期~中期に見られる症状

妊娠初期には強い眠気を感じるなどの過眠状態が続き、人によっては生活に支障が出ることもあります。その後、中期になると一度安定します。

出産間近~産後に見られる症状

出産間近から産後にかけては睡眠が途切れがちになり、不眠に悩まされる日々が続きます。不眠だけでなく、歯ぎしりをしやすくなる傾向もあります。その他、むずむず脚症候群や夜間に脚がこむら返りするなどの症状で睡眠の質が落ちることもあります。

赤ちゃんが生まれた後

赤ちゃんが生まれてからも、新生児は生体リズムができていないため、睡眠と覚醒のリズムが安定するまでに約2カ月かかると言われています。そのため、どうしてもお母さんの睡眠も不規則になりがちです。この時期は初めてのことだらけの状態と睡眠不足が重なり、マタニティーブルーやうつ病にかかるリスクが増大します。妊娠随伴睡眠障害は妊娠中だけでなく、出産後にも影響してきてしまうのです。
1人で苦しむことはせず、周囲の協力をあおぎ、体と心の負担を少しでも減らして赤ちゃんを迎えられるようにしましょう。

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妊娠随伴睡眠障害の診断基準

医師の判断基準
妊娠随伴睡眠障害は軽度であれば、誰もが妊娠中に経験する症状です。そのため、これといった診断基準はありません。ご自身があまりに重度だと感じた場合にはかかりつけのお医者さまに相談することをおすすめします。

妊娠随伴睡眠障害になる原因

エストロゲンのイメージ

妊娠随伴睡眠障害になる原因は大きく分けて4つに分類できます。

ホルモンの分泌

女性は常にプロゲステロンとエストロゲンという二つのホルモンを分泌しています。妊娠初期の3カ月はこの「プロゲステロン」の分泌が多くなります。プロゲステロンには体を休める作用があり、眠気を誘います。そのため、妊娠初期は過眠が起こりやすくなるのです。
夜にしっかりと眠っていても、昼間に眠気に襲われることも。これは体力を使う出産に備えて、体が準備しているからであると言われています。一方のエストロゲンは妊娠後期になると分泌が活発になります。エストロゲンには不眠の作用があり、眠りがとても浅くなり、起きやすくなってしまいます。

臨月による変化

激しい胎動が睡眠不足の原因になることもあります。臨月序盤には胎児もよく動くため、胎動や胎動によるお腹の張りで目が覚めてしまうことがしばしばあります。また、仰向けで眠ることができなくなり、寝返りを打てないことで臨月は目が覚めやすくなり、睡眠不足になると考えられています。

頻尿

頻尿による覚醒も原因のひとつです。出産が近づくと、赤ちゃんは少しずつ骨盤のほうに下りてきます。すると胎児がぼうこうを圧迫し、頻尿状態になります。夜間睡眠をとっていても頻尿によって何度も目が覚めてしまい、不眠状態になることがあります。しかし、水分をとらないようなことはしないようにしてください。妊娠中は水分不足になりがちなので、脱水を防止するためにも水分補給は怠らないようにしましょう。

ストレス

精神的な理由も不眠の原因となります。出産に対する不安や恐怖がストレスとなり、不眠になるケースはとても多いと考えられています。悩みや不安なことは周囲の人や主治医に相談し、少しでも心を軽くして出産に臨むことが理想ですね。

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漢方薬にハマっている21歳。昨年友人が出産したことをきっかけに、育児のお役立ち情報をリサーチしています。

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