胎児アルコール症候群の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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胎児アルコール症候群の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中に飲酒をしてアルコールを摂取することによって胎児に起こる先天性疾患のことです。お母さんの食べたものはそのまま赤ちゃんに伝わります。そのため母体がお酒を摂取した場合、胎児もお酒を呑んだことと同じになるのです。

アメリカでは00.2~0.2%、フランスでは00.5~0.3%、日本では0.01%以下の確率で胎児性アルコール症候群を発症すると言われています。アルコール摂取量と発症リスクは比例するとされており、お母さんがアルコールを摂取すればするほど、赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になる確率が高くなってしまうのです。

胎児性アルコール症候群を発症した子は低体重・低身長や発達障害など様々な弊害を背負って生まれてきます。「1杯2杯はいいんじゃないの?」という考えは甘いです。アルコール耐性の低い赤ちゃんがお酒を摂取するということは本当に恐ろしいこと。胎児アルコール症候群の恐ろしさ、そして予防法を一緒に学んでいきましょう!

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胎児アルコール症候群の症状

症状

胎児性アルコール症候群の症状は主に以下の3つとされています。

発達の遅れ

生まれてきた赤ちゃんが低体重であったり、低身長であったりとお腹の中での発育が悪くなってしまう傾向があります。アルコールを摂取しなかった母体から生まれてくる赤ちゃんよりも5~10%ほど小さく、成長も遅くなってしまう傾向があるようです。

中枢神経系の異常

注意欠陥や多動性障害(ADHD)などの特徴があります。ただし、軽度の場合は症状に気が付かないまま成長していくこともあります。

身体への影響

全体的に平たい顔つきになり、鼻が小さく低く、耳が小さく下の方についていて反り返りが目立つようになります。また、唇が薄く、鼻と上唇の間隔が狭く、縦溝が無い状態になります。さらに小頭症であったり、顎が小さく、成長期にはかみ合わせが悪くなったりすることも。目が小さく黒目だけしか開かないという症状が見られるようになります。

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胎児アルコール症候群の診断基準

診断基準

胎児戦アルコール症候群診断基準は主に4つあります。

  • 1.妊娠中の母親の飲酒
  • 2.特徴的な顔つき
  • 3.出生時低体重、栄養とは関係ない体重減少、身長とは釣り合わない低体重などの栄養障害
  • 4.出生時の頭囲が小さく、難聴、直性歩行困難などの脳の障害

以上の4つだとされています。

胎児性アルコール症候群になる確率は、妊娠中のアルコール摂取量に関係しています。長期間チビチビと飲むよりも短時間に一気飲みするほうが、リスクは高くなるということです。発症した子供は外見の異常のみならず、精神的な病にかかる可能性もあるとされています。

胎児アルコール症候群になる原因

原因

妊娠中、お母さんが口にした栄養は胎盤を通して赤ちゃんに届けられます。胎盤はウイルスなど体に悪いものを通さない役割を果たしていますが、残念ながら飲酒によるアルコールはそのまま胎盤を通って胎児に送られてしまいます。未熟な胎児の肝臓ではアルコールをうまく分解することができず、アルコールが残った状態が続くことによって発育に影響が出てしまうのです

ただし、妊娠中に飲酒をしてしまったからといって確実に胎児性アルコール症候群になってしまうわけではありません。妊婦さんの体型や飲酒の量、時期などの複数の環境によって異なります。高齢出産ほど、長年のアルコール摂取によって生殖細胞が影響されており、妊娠中の飲酒による症状が出やすいともいわれています。

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胎児アルコール症候群の治療法は?

治療法

現在(2016年)は、胎児性アルコール症候群の治療法はありません。そのため「治す」ということではなく、「リハビリ」という方法を取ることになります。言語障害などの発達障害の場合、発見が早ければお子さんが小さいころから療育を始めることができます。コミュニケーション能力や言語能力は、早く療育をすればある程度、障害を持たない子と似たレベルに持っていくことができます。

また、精神病を持っている子の場合には薬物療法が用いられます。抗うつ剤や神経安定剤、抗不安剤などの薬が処方されることが多いです。しかしこれはあくまでも薬に頼っている状態なので、副作用も懸念されます。こういった療法を取る場合にはよく担当の医師と相談するようにしましょう。

胎児アルコール症候群の予防法について

予防

生まれてくる赤ちゃんに多大な影響を与えてしまうアルコール。妊娠中はお酒を呑むことを我慢することがただひとつ、胎児性アルコール症候群を予防する方法です。赤ちゃんにアルコールが伝わってしまうことで発症してしまう病気ですから、単純にお母さんがお酒を呑まなければ良いわけです。妊娠していると気が付かずに飲酒してしまっても焦らず、妊娠しているとわかった時点から禁酒するようにしましょう。

胎児アルコール症候群の入院の必要性は?

入院

治療法が確立されていないため、入院の必要はないと考えられます。まずは摂生と予防に努めましょう。

おわりに

お酒が大好きなお母さんにとって、禁酒はとてもつらいものかもしれません。しかし「ちょっとくらいは…」という気持ちがこれから何十年と生きていく我が子に、大きな影響を与えてしまうことも確かです。「お酒は一生禁止です!」ということではありません。赤ちゃんが生まれてくるまでの約十月十日、少しだけ禁酒生活を頑張ってみませんか?

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