【医師監修】糖尿病腎症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

監修医師プロフィール:清水なほみ 先生のイラスト 清水なほみ 先生

2001年広島大学医学部医学科卒業、広島大学附属病院産婦人科・中国がんセンター産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科を経て、2010年9月「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業。

日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。

日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートします。

http://www.vivalita.com/staff.html

糖尿病腎症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

糖尿病腎症とは、糖尿病三大合併症のひとつです。高血糖状態が続くことにより、腎臓の機能が損なわれてしまう病気です。糖尿病性腎症の場合、段階を経て症状が進むことになります。そして最後には腎不全になってしまいその結果、命を落としてしまう人もいる恐ろしい病気です。現在では全透析患者のうち44・1%(2012年末現在)という人が糖尿病性腎症が原因で透析を受けることになっています。

血糖値が高い状態を放置して病気が進行すると腎機能が悪化し、腎不全を発症することもあります。糖尿病の一般的な過程としては、10年以上たってから徐々にタンパク尿がでてきます。そしてネフローゼ症候群となって浮腫(むくみ)がおこります。糖尿病合併症がある人で血糖コントロールが悪い場合は、妊娠によって深刻化することがありえます。

妊娠糖尿病は、血糖値が正常に戻らない状態をそのまま放置しておくと流産や奇形な赤ちゃんが生まれる可能性があります。そのため治療を忘れないようにしてください。ただし多くの場合は産後に血糖値が正常値に戻るケースが多いです。

現在妊娠している方はご自身の体調のためにも生まれてくる赤ちゃんのためにも、しっかり糖尿病について学んでおきましょう。

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糖尿病腎症の症状

症状

糖尿病腎症初期はほとんど自覚症状がありません。症状が出たとしても、尿にタンパクが出るだけなので、いわゆる「痛い・かゆい」などの自覚症状はありません。そのため「浮腫(むくみ)」などの症状が発生した場合にはかなり進行しているということになります。

浮腫(むくみ)が発生する頃には尿に大量のタンパクが出るようになり、血液中のタンパク質が減ってきてネフローゼ症候群といわれる状態になり、疲れやすいなどの症状が出始めます。この時期には尿検査だけでなく、血液検査にも異常がみられてきます。症状が進行し、腎機能が悪化すると腎不全になります。腎不全になると、体内への尿毒症物質の蓄積による尿毒症が出現します。尿毒症になると頭痛や吐き気、立ちくらみなどの症状が発生することもあります。

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糖尿病腎症の診断基準

診断基準

糖尿病性腎症の診断は、尿中アルブミン排せつ量で行います。簡単にいうと尿検査ということです。アルブミンはタンパク質のひとつですが、試験紙法で尿タンパクが陰性であっても、細かい点まで測定すると尿中にアルブミンが出てきていることがあります。

具体的に尿のアルブミンとクレアチニンの測定が行われ、その比率が30~300mgg・Crの範囲にあることを「微量アルブミン尿」と呼びます。糖尿病腎症の最初の変化といえるでしょう。また、腎機能の測定は、今までは血液検査と蓄尿検査が必要でしたが、最近では血清クレアチニン値を測定し、年齢と性別を考え合わせた計算式により数値を出すことができるようになっています。

糖尿病腎症になる原因

原因

先述のように、糖尿病腎症は合併症なので単体で発症することはありません。ですので、おおもとの原因は糖尿病といえるでしょう。糖尿病腎症そのものの原因は、糖尿病で血糖値の高い状態が長期間続くことで、全身の動脈硬化が進み始め、毛細血管の塊である腎臓の糸球体でも細かな血管がこわれ、網の目が破れたり詰まったりしてすることで老廃物をろ過する機能が低下してしまいます。
また、糖尿病に合併しやすい高血圧や高コレステロール血症なども動脈硬化を進ませ糖尿病性腎症を悪くさせる原因となっています。しかし、実際のところ確実な原因は解明されていません。

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