妊娠中に気をつけるべき4つの病気とその予防対策とは?

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薬をもつ妊婦

妊娠をすると、ホルモンバランスの変化などにより、体調が不安定になります。そのため、普段ならすぐに治ってしまうような病気でも、重い症状になってしまい、赤ちゃんにまで影響を及ぼしてしまうこともあります。妊娠中にどのような病気に気をつければよいか?正しい知識をもって、正しく対策することが大切です。今回は、妊娠中に気をつけるべき病気とその予防策についてご紹介いたします。

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1. 妊娠高血圧症候群

妊娠20週目以降から産後12週目くらいまでの間に高血圧の症状がみられ、尿検査でタンパク質が検出される場合に「妊娠高血圧症候群」と診断されます。自覚症状がない場合がほとんどですが、頭痛やむくみなどがあらわれる場合もあります。妊娠32週未満で発症すると重症化する傾向があります。症状が重い場合は、脳出血や肺水腫常位胎盤早期剥離や出血を起こしやすくなる播種性血管内血液凝固症候群(DIC)などを引き起こし、出産に影響を与える場合があります。また、胎盤への血流が悪くなることにより、おなかの赤ちゃんの成長に悪い影響を与えることもあります。

予防対策

妊娠中は血圧のコントロールが難しいため、発症すると出産するまで完治することが難しい病気です。そのため、予防がとても大切になります。肥満の傾向がある人や日ごろから塩分を摂りすぎている人は注意が必要です。栄養のバランスが良い低カロリーで薄味の食事を心がけてください。また、ストレスや疲労も原因となるため、日ごろから規則正しい生活と適度な気分転換を行うようにしてください。

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2. 妊娠糖尿病

糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの調整がうまくできなくなり、血糖値が上がってしまう症状です。妊娠中に一時的にこの糖代謝の異常が生じる場合や、もともと、糖尿病の兆候を持った妊婦さんが妊娠をきっかけに発見される場合、「妊娠糖尿病」と診断されます。こちらも、自覚症状がほとんどありません。重症化すると、合併症として糖尿病腎症糖尿病網膜症を発症するリスクがあり、妊娠高血圧症候群や流産早産などにつながる危険もあります。赤ちゃんへの影響も大きく、巨大児になりやすいため難産になったり、胎盤機能の低下による発育不良になったり、妊娠初期から血糖値が高い場合には奇形の発生率も高くなってしまいます。

予防対策

食事療法や運動療法による血糖値のコントロールで治療することになりますが、それでも改善されない場合は、入院治療によるインスリンの投与などが行われます。カロリーの高い食事を避け、バランスの良い食生活を送ることで予防することができます。さらに、適度な運動も効果的です。重症化してしまうと危険な病気であるため、糖尿病の家系の人や肥満症状のある人は十分に注意してください。

3. 妊娠悪阻

「悪阻」とは、つわりが極度にひどい状態のことです。ひどいおう吐により栄養状態が悪化し体重が減り続け、5パーセント以上体重が減ってしまった場合に「妊娠悪阻」と診断されます。ひどいおう吐により、妊娠中に必要な栄養素であるビタミンB群やビタミンC葉酸などが不足してしまいます。特に、脱水症状や体内のイオンバランスが崩れてしまうような重度の場合には入院が必要になります。ビタミンB1が不足することにより、眼球運動障害意識障害などをともなうウェルニッケ脳症を引き起こす場合もあるため注意が必要です。さらに、赤ちゃんに十分な栄養が行き届かなくなるため、成長に悪い影響を与える心配もあります。

予防対策

十分な休養をとりながら少しずつでも食事や水分をとることで治療していきますが、脱水症状がひどい場合には、点滴により水分と栄養を補給します。「妊娠悪阻」が発生するメカニズムはまだ解明されておらず、予防することが難しいというのが現状です。

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4.

妊娠すると、おなかの赤ちゃんにたくさんの栄養分が必要となります。そのため、妊婦の鉄分が不足しがちになります。さらに、赤ちゃんに栄養素を運ぶことで、血液が薄くなった状態になり「貧血」が起こりやすくなります。めまいや立ちくらみなどの他に、体の酸素不足により疲れやすくなったり、体がだるくなったりします。貧血がひどくなると、早産を引き起こす危険が高まり、出産時に大量出血を起こす場合もあります。また、産後の子宮の回復に悪い影響を与える場合があります。赤ちゃんには鉄分は優先的に補給されるため、特に影響は及ぼしません。

予防対策

鉄剤を飲むことで治療を行いますが、摂りすぎると肝機能障害を起こすこともあるため注意してください。毎日の食事から鉄分を捕球するように心がけることが予防につながります。レバーや赤身魚、小松菜やひじきなどが鉄分の多い食材ですが、妊娠中は食べ方・食べる量に気をつけてください。また、ビタミンCやビタミンB6などと一緒にとると吸収率が高くなるため、ブロッコリーや菜の花、フルーツなどを一緒に食べると効果的です。

おわりに

定期検診をうける妊婦

今回は、妊娠中に気をつけるべき病気とその予防策についてご紹介してきましたがいかがでしたか。妊娠中の病気は妊婦さんの体だけでなく、赤ちゃんにも大きな影響を与える場合があることがおわかりいただけたと思います。今回ご紹介した内容を参考に、日ごろから体調管理に気をつかい、しっかりと定期検診を受けるように心がけてください。

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22歳。B型。既婚。
現在妊娠9ヶ月。妊娠中の食欲が増す、太りやすくなるを完全になめきっていたため、妊娠前とくらべて20kg近く体重が増加しました。
妊娠の経験を活かし、妊娠中の注意点、妊娠中に必要な基礎知識の記事を担当。
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