意外と知られていない、排卵検査薬を正しく使うタイミング。排卵日を特定したいという気持ちから、排卵検査薬のピークばかりに意識がいってしまい、正しい使い方ができていない方が多くいらっしゃいます。
誤った排卵検査薬 の使い方をすることで、排卵検査薬を無駄にしてしまったり、妊娠への可能性を下げてしまったりといったことにつながりかねません。
このページでは、そういった誤った使い方をしないために、排卵検査薬を使う正しいタイミングについてご説明いたします。
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排卵検査薬とは?
排卵検査薬は、月経周期がバラついていたり基礎体温がつけられなかったりする場合に、より正確に排卵日を予測するために使用するものです。排卵検査薬は以前は病院を受診しなければ手に入れることができませんでしたが、現在はドラッグストアで入手できるようになっています。また、2009年の薬事法改正によって、対面販売しか認められなくなっていましたが、現在は利便性の問題もあり、再びネット通販での購入もできるようになっています。
そもそも、排卵検査薬とは、尿に含まれる黄体形成ホルモン(LHホルモン)の濃度を計り、排卵日を予測するものです。黄体形成ホルモンは排卵日の前日あたりに急激に上昇して「LHサージ」という排卵刺激となる波を作ります。排卵検査薬では、この「LHサージ」の時に強い陽性が出ます。ですから、排卵の時期以外で使用しても全く意味のないものとなるのです。
排卵検査薬を使うタイミングはいつ?
排卵検査薬の使用を無駄に終えないためにも、まず自分の月経周期を把握しましょう。基礎体温が2相性になっていることさえ確認できていれば、基礎体温よりも月経周期から排卵検査薬 を使うタイミングを算出できます。もちろん、排卵検査薬が陽性になった後に体温が高温期になることを確認できれば、さらに確実になります。
排卵検査薬を使用して、うっすらと陽性反応が出てから48時間以内に排卵日を迎えるとされているため、最も妊娠しやすい「排卵日の2日前」からタイミングを持とうと思ったら、うっすら陽性が出始めた段階でタイミングを合わせておいた方がよいということになります。反応が最も濃くなった時点から12~24時間以内に排卵することが多いので、反応のピークが出てすぐにタイミングを持てば、まだ排卵前の可能性はあります。ただ、強い陽性が出て12時間以上あとになると、排卵後の可能性が出てきます。
そのことからわかるように、排卵検査薬を使う正しいタイミングとは、予測した排卵日の数日前から使用するということになります。
規則的な生理周期と基礎体温の場合
規則的な生理周期と基礎体温を確認できる方が最も、排卵日を予測しやすいとされています。予測される排卵日の、数日前から排卵検査薬を使用して問題ありません。生理開始日のおよそ14日後に排卵日を迎えるとされるので、生理開始日から10日以上たってから使用してください。
不規則な生理周期の場合
まず、過去の基礎体温表と生理周期を確認します。そのなかで、生理開始日から最低体温日まで1番期間が短かったものを調べてください。その期間から1日引いた日数を、生理開始日に足します。例えば、過去に生理開始日から10日後に最低体温日が来たとします。そこから1日引いた日数、つまり、9日後を生理開始日に足すということになります。その日から毎日検査薬を使用して、陽性が出るまで続けます。そうすることで、早い方で当日、遅い方でも10日程で陽性反応を確認できると思います。
最低体温日が不特定の場合
基礎体温を実際に記録していても、ガタガタしていて、最低体温日が特定できない方は、毎月の生理開始日から10日後に排卵検査薬を使用し始めて、陽性が出るまで毎日使用することをおすすめします。基礎体温が規則的で、最低体温日が特定できる方と比べると、費用はかさんでしまいますが、妊娠を強く望む方にとっては必要な出費であると思います。
おりものの変化からタイミングを計る
生理周期を28日と仮定します。生理開始日からおおよそ8~10日頃、下着に粘りのあるおりものが増え始めます。そこから、2~3日して、排卵日が近づいてくるとサラッとしたおりものが出ます。サラッとしたおりものが出始めてから排卵検査薬 を使いはじめることで、陽性反応を確認することができます。また、排卵直前には糸を引くような粘度のおりものが2~3日続きます。
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排卵検査薬使用時の注意
排卵検査薬の使用時に、いくつかの注意することがあります。
採尿時間
一般的には、起床後がよいとされていますが、排卵検査薬では朝10時以降のものがよいとされています。なぜならば、起床後しばらく時間をおいたときに、黄体形成ホルモンが生成されるためです。また、毎日同じ時間に採尿するようにしましょう。
無排卵の月があると陽性が出ない
普段は規則的な月経が時々ずれたり、無排卵の周期がたまに混在することは珍しくありません。基礎体温が上がらず、排卵検査薬もずっと陰性なのに次の月経が来た場合、無排卵周期であったということです。無排卵の状態が続くようであれば医師に相談するようにしてください。
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