乏精子症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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乏精子症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

最近、男性不妊が注目されてきていますが、一説によると明治時代の男性と現代の男性では平均精子数が半分ぐらいなのではないかといわれています。これが妊娠率にも大きく影響している可能性があります。そこで男性側の不妊原因の1つである「乏精子症」について見ていきたいと思います。

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乏精子症の症状について

精子減少症

通常、1mlの精液中における精子数の基準値は1500万個以上ですが、その数が少ないと乏精子症または精子減少症と見なされます。精子数が少ないといっても程度はいろいろで、軽度の場合もあれば、重度の場合もあります。

 いずれにしても、精子が少なければ必然的に卵子できる確率も下がってしまい、自然妊娠が難しくなります。とくに、精液1ml中に精子が500万個以下になると、高度乏精子症と呼ばれ、体外受精顕微授精の対象になります。

<乏精子症の度合い>

  • 軽度・・・1500万個以下
  • 中等度・・・1000万個以下
  • 重度・・・500万個以下

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乏精子症の診断基準

精液検査

精子の数にはそのときの環境や体調により変わるので、1回の診断では判断できず何度か検査するなどを繰り返し判断しますが、精子濃度2000万/ml以下の場合に、乏精子症と診断されます。

まずは精液検査を行います。自宅または病院で精液を採取し、顕微鏡で精子の状態を観察します。生活環境やストレス等の要因によって結果が変化しやすいため、通常2~3回行い、その結果を総合して診断されます。次に睾丸の診察を行います。睾丸の大きさに異常がないか、精子を運ぶ管や精巣の血管に異常がないかを検査します。

同時に超音波検査を行い、精子を運ぶ管に狭窄や詰まりがないか、睾丸に悪性腫瘍がないかを調べます。また、採血によるホルモン値検査を行う場合もあります。性交渉後24時間以内の検査となるフーナーテストにおいても、精子の数や運動率がわかるので、そこで乏精子症と診断される場合もあります。

乏精子症になる原因

乏精子症や精子無力症など、精液検査の結果に異常が出てしまう原因については、さまざまな場合があって特定が難しいケースもあるようです。ただ、可能性として挙げられるのは、精索静脈瘤、おたふく風邪による精巣炎、停留精巣(幼児期に精巣が陰嚢内に降りてこなかった場合に、造精機能に障害が出ること)、ホルモン分泌異常(LH、FSH)、染色体異常、喫煙など。

特に、喫煙と精索静脈瘤については、不妊治療を受けている人のうち、かなりの人に該当するようです。

乏精子症の治療法は?

ホルモン療法

原因不明のケースでは決定的な特効薬はありませんが、軽度なら薬物療法で改善する場合があります。ただし、一定期間、薬を服用したのちに再び検査を受け、薬の効果を確認しながら治療するのが一般的です。脳下垂体のホルモン分泌に問題があれば、女性のホルモン療法に用いられる排卵誘発剤のクロミフェン製剤やhmg製剤が使われます。

これらには造精機能を高める働きがあるので、精子数の改善に効果があります。 ホルモン分泌に異常がないときは、漢方薬やビタミンB12剤、B6剤、血液循環改善薬などを組み合わせて用います。

これらには、精巣の働きを活発にしたり、精子の生成を促進したりする働きがありますが、効果があらわれないことも多いようです。その場合、現在の精子を有効に使って不妊治療を行います。 軽度の場合は人工授精からスタートしますが、高度乏精子症では顕微授精になります。

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乏精子症の予防について

睾丸

原因不明なことが多いため、予防法が確立されていないのが現状です。しかし精巣や精子に影響を与えるとされる生活習慣、たとえば睾丸を締めつけるようなきつい下着をつける、股間をあたためる、加工食品を多く摂るといった生活習慣をあらためていくことは対策の1つだと考えられています。

<おもな予防策と改善策>

  • ブリーフはやめてトランクス。
  • 自転車やバイクは止める。
  • 締め付けるジーンズはNG。
  • 常に風通しが良くなるように。
  • 長時間の運転は控える。
  • 膝上でのPC禁止。
  • 育毛剤も控える。
  • 健康的な食事。
  • 十分な睡眠。
  • ストレスの解消。

乏精子症の入院の必要性は?

精索静脈瘤がある場合は、手術を薦められることがあります。手術方法には、ドプラ血流計を使用した顕微鏡下精巣静脈低位結紮術と通常の精巣静脈高位結紮術があります。

前者は、局所麻酔で陰嚢付け根を切開し、日帰り手術が可能ですが、自費診療です。後者は、全身麻酔、腹部横切開で3泊4日の手術です。手術成績は、手術法で差はなく精液の改善は約80%で認められています。

おわりに

男性が不妊治療に介入することによる精神的な効果ははかりしれません。ひとりで治療しなければならない女性の孤独感や治療負担感などは男性には想像し難いものがあります。やはり男性が協力してくれるという安心感や信頼感は母体にとって非常に大切です。

男性として自分の精液検査の結果が悪ければショックを受ける方も少なくないでしょう。しかし、男性側の要因を改善することによって体外受精や顕微授精の成績も上がるといわれていますから、体調管理の面からも、まずはためらわずに検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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参考サイト

http://toyokeizai.net/articles/-/26666

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