閉塞性無精子症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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閉塞性無精子症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

精子とは、精液中に精子が全く存在しない症状を言いますが、「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」の2つに分類され、このうち「閉塞性無精子症」は、精巣内で精子は作られてはいるものの精子の通路がふさがっている状態をいいます。

精巣内で精子が作られていない状態にある「非閉塞性無精子症」を含めて、100人に1人の割合で無精子症は起こるそうです。そこで今回は「閉塞性無精子症」についてくわしく解説していきます。

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閉塞性無精子症について

説明

閉塞性無精子症は、精巣内で精子がつくられているにもかかわらず、精液中に精子が出てこない状態です。これは、精路(精子の通り道)が閉塞しているために起こります。

閉塞性無精子症の症状

症状

感染が原因となって起こる閉塞性無精子症では、精液中の無精子以外にも感染徴候が症状として現れることもあります。しかし無精子症であっても射精は問題なく行うことができるうえに、顕微鏡で観察しないかぎりは精液から精子の有無を判断することはできません。

なかなか妊娠しないという具体的な状態の改善を目指す中で検査がすすめられ、初めて発覚するというケースが多いようです。

閉塞性無精子症の診断基準

診断基準

ホルモン検査を行い、精巣の大きさに問題がなく、下垂体から分泌されるゴナドトロピン(FSHやLH)の値が正常値で精管に閉塞箇所が認められれば、ほぼ閉塞性無精子症と診断されます。ただし、ゴナドトロピン値が正常でも、ごくまれにY染色体の特定部位の微小欠失により、精巣内での精子の形成が途中で止まってしまっている精子の成熟停止(非閉塞性無精子症)のケースが含まれていますので、精路再建手術や精子回収法を行う場合には術前に十分な説明を受ける必要があります。

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閉塞性無精子症になる原因

原因

閉塞性無精子症は、や炎症、先天性の形成不全などによって引き起こされます。精巣から尿道に至るまでのどの部分に閉塞が起こっているかによって、いくつかの原因が推測されます。

まずは、精巣上体部分において閉塞が起こっている場合です。この場合は、精巣上体の炎症や、その後の瘢痕(はんこん)形成による閉塞や圧上昇に続く二次性の閉塞などが考えられます。また、慢性気管支炎や副鼻腔炎などの炎症を伴って閉塞性無精子症が起こるYoung症候群という疾患もあります。Young症候群については、原因などを含めてまだ詳しくは解明されていない部分も多いようです。

精管の閉塞の場合には、先天性の精管形成不全の可能性もあります。これは生まれつき精管が欠如していたり、細くなったりしているものです。また、幼少期に鼠径ヘルニア(脱腸)を患っていたケースなどでは、手術後の炎症や手術自体による影響で精管が細くなってしまうこともあります。

尿道へとつながる射精管が閉塞を起こすこともあります。先天性のものとしては、液体の塊である嚢胞ができ、射精管を圧迫していることがあります。その他には、尿路感染などの炎症や外傷が治癒していく過程で、射精管が癒着を起こしていることも考えられます。

閉塞性無精子症の治療法は?

治療法

閉塞性無精子症に対する治療法の1つは精路再建術と呼ばれる外科的手術です。これは閉塞している精子の通り道に直接アプローチすることによって、精巣から尿道への通り道を確保する手術です。

精路再建術で一般的なのは、顕微鏡下で精管の閉塞部を再吻合する精管吻合術です。ほかにも精管と精巣上体を繋ぎ合わせる精管精巣上体吻合術や、射精管内の閉塞部分を切開し開通させる術式が選択されることもあります。

これらの手術を行ったとしても閉塞が改善せず、精液中に精子が現れないという場合もあります。しかし、手術によって精子が行き届くようになれば、その後は自然妊娠も期待できます

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閉塞性無精子症の予防について

予防

男性が原因の不妊を解決する方法として毎日の生活習慣を改善することが挙げられます。精巣の温度が上がってしまうことを避けるため、ブリーフではなく風通しの良いトランクスを着用する、入浴時間を短くするといった対策をとることを聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。また、禁煙したり過度の飲酒を控えたりすることで精子を作り出す能力を損ねないようにするという方法もあります。

しかし、無精子症を患っている人の場合、こうした生活習慣の改善を行っても不妊が治るわけではありません。 もし、生活習慣を見直しても一向に効果を感じられないのであれば、無精子症であるかをまずチェックしてみたほうがよいでしょう

閉塞性無精子症の入院の必要性は?

入院

閉塞性無精子症の場合、顕微鏡下精管吻合術を行うときは3、4日の入院が必要になります。そして手術後1週間ほどはできるだけ安静にしておく必要があります。閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症ともに行われる精巣内精子回収法(TESE)は手術の翌日には自宅へ戻れます

最近では、医療技術の進歩によって精巣上体精子回収法(精巣上体部から精子を採取する場合)が行われることがあります。この手術は当日に自宅へ戻れるので入院の必要はありませんが、翌日まで自宅で安静にすることが必要です。

おわりに

閉塞性無精子症は、原因不明と言われる不妊症の原因の一つです。特に、ストレス、疲れ、頑張りすぎなどによる免疫力の低下によって、閉塞性無精子症の症状は強くなります。閉塞性無精子症を改善することにより、不妊を克服した事例も多くあります。男性側の問題ではありますが、夫婦で協力して症状の改善に臨みましょう。

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