HIVの症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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「HIV感染」と聞くといまだにエイズを発症し、やがて死に至るイメージを持っている人が多く、正しい知識が浸透していないといわれています。そこで自分やパートナーがHIVに感染するとどうなるのか、妊娠や出産はすることができるのか、さらにその方法や妊娠中の治療について解説していきます。

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HIVについて

HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の略称で、免疫細胞に感染したのち免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こすウイルスです。大きく分けて、HIV1型とHIV2型があります。

HIVの症状

ウィルス

HIVに感染すると、感染初期(急性期)~無症候期~エイズ発症期という経過をたどります。初期は、免疫細胞に感染して急激に増殖するため、発熱などインフルエンザのような症状がみられることも。その後、無症候期に入ります。潜伏期間は数年〜10年以上続く人もいますが、感染後すぐにエイズを発症するケースもあります。

無症候期でも、HIVは体内で毎日100億個近く増殖していくため、免疫に大切な細胞が体の中から少しずつ減っていきます。やがて免疫不全状態となり、健康体ならかかることのないさまざまな疾患が出やすくなってエイズを発症するに至ります。

HIVの診断基準

リンパ

HIVに感染してから2〜6週間は約半数以上の人に、発熱、リンパ節の腫れ、咽頭炎、皮疹、筋肉痛、頭痛、下痢など何らかの症状がみられる傾向があります。しかしいずれにしてもHIV感染特有の症状というわけでなく判別しづらいため、特定するにはHIV検査を受けるしかありません検査は全国のほとんどの保健所等で無料・匿名で検査が受けられます。また、有料ですが医療機関でも検査を受けることができます。少しでも不安に感じたら、早期発見、早期治療のためにもすぐに検査を受けることをおすすめします。また、妊娠すると産婦人科の妊婦健診ではHIV検査も行われます。

HIV感染する原因

診断書

HIVは汗や涙、唾液・尿といった体液の接触から感染することはありません。しかしウイルスを含んだ血液や精液、膣分泌物や母乳といった体液が粘膜や傷口などに触れることで感染します。そのため、主な感染経路としては性行為による感染、母子感染、血液感染が挙げられます。

ただし妊婦さんの場合は陽性の結果が出ても、胎児が感染することはほとんどありません。胎内の赤ちゃんは母親と血液を共有しないからです。ですが出産直後は、赤ちゃんはへその緒から抗体も受け取っているためにHIV検査をすると陽性反応が出ます。そのため赤ちゃんに対して生後6週間は治療や検査などを行いますが、実際の母子感染の確率は1%以下といわれています。

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HIVの治療法は?

薬

現在、HIVを体内から完全に排除できる治療法はありませんが、抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことができます。日本では’97年以降、抗HIV薬による治療法が始まり、保険が適用されるようになりました。厚生労働省の発表によると、HIV感染者のうち95%は服薬治療を行なっているそうで、服薬のペースに関してはそのうち6割の人が1日1回服用していると回答しているそうです。

抗HIV薬は、日本では3種類以上を併用して服薬します。この3剤以上併用する治療のことを、HAART療法(はーと療法、多剤併用療法:Highly Active Anti-Retroviral Therapy)といっています。いったん治療を開始したら、服用を継続する必要があります。

妊娠中でも、母体のウイルス量を減らし、胎児の出産時の感染の確率を減らすためにこのHAART療法が採用されます。ただ、つわりなどにより薬の服用が難しい場合や、副作用が心配される場合もあるのでかかりつけの医師の指示を仰ぎながら慎重に治療を進めるようにしましょう。

HIVの予防について

手

HIVは血液、精液、膣分泌液などに多く分泌されるものなので、それらの体液が粘膜や傷のついた皮膚に触れないようにすることが重要です。HIV感染のもっとも多い感染経路である性行為の場合、感染を防ぐためには必ずコンドームを使用しましょう。オーラルセックスの場合も口腔粘膜から感染の危険性があるため、同様にコンドームを使用することが大切です。

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HIVの入院の必要性

聴診器

中には入院して療養するケースもありますが、ほとんどは投薬治療なので入院する必要はありません。妊婦さんの場合、出産は帝王切開で行い、産後は人口授乳を行うことで赤ちゃんに感染しないようにしていくため、約6週間程度の入院が必要となります。

おわりに

HIV感染症の治療が遅れると命にかかわります。現状ではエイズの発症によって、HIVに感染していたことが判明するケースが感染者全体の約3割を占めています。もし発症前の無症候期の間にHIV感染に気づくことができれば、それまでの生活を維持することも可能です。早期発見のために、ためらうことなく検査を受けることをおすすめします。

最後に、感染している場合の妊娠の方法についてご紹介しておきます。まず、感染しているのが女性か男性かで変わってきます。女性が感染している場合は、無症候期で、エイズ発症をしていないことが前提となります。この場合は、男性の精液を女性の子宮に入れる人工授精が行われます。一方、男性が感染している場合は体外受精を行います。その際、男性の精液からはHIVウイルスは除去されます。ですからHIVそのものが妊娠に影響することはなく、妊娠することによって感染が進むということもありません

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