【医師監修】エイズウイルス(HIV)の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

監修医師プロフィール:清水なほみ 先生のイラスト 清水なほみ 先生

2001年広島大学医学部医学科卒業、広島大学附属病院産婦人科・中国がんセンター産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科を経て、2010年9月「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業。

日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。

日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートします。

http://www.vivalita.com/staff.html

リボン

「HIV感染」と聞くといまだにエイズを発症し、やがて死に至るイメージを持っている人が多く、正しい知識が浸透していないといわれています。そこで自分やパートナーがHIVに感染するとどうなるのか、妊娠や出産はすることができるのか、さらにその方法や妊娠中の治療について解説していきます。

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HIVについて

赤いリボン
HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の頭文字を取ったウイルスの名前です。免疫細胞に感染したのち免疫細胞をうちこわして後天的に免疫不全を起こします。大きく分けて、HIV1型とHIV2型があります。

HIVの症状

ウィルス

HIVに感染すると、感染初期(急性期)~無症候期~エイズ発症期という経過をたどります。初期は、免疫細胞に感染して急激に増殖するため、発熱など風邪やインフルエンザのような症状がみられることも。その後、無症候期に入ります。潜伏期間は数年〜10年以上続く人もいますが、感染後比較的早くエイズを発症するケースもあります。

無症候期でも、HIVは体内で毎日100億個近く増殖していくため、免疫に大切な細胞が体の中から少しずつ減っていきます。やがて免疫不全状態となり、健康体ならかかることのないさまざまな疾患が出やすくなってエイズを発症するに至ります。

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HIVの診断基準

リンパ

HIVに感染してから2〜6週間は約半数以上の人に、発熱、リンパ節の腫れ、咽頭炎、皮疹、筋肉痛、頭痛、下痢など何らかの症状がみられる傾向があります。しかしいずれにしてもHIV感染特有の症状というわけでなく判別しづらいため、特定するにはHIV検査を受けるしかありません。検査は全国のほとんどの保健所等で無料・匿名で検査が受けられます

また、有料ですが医療機関でも検査を受けることができます。少しでも不安に感じたら、早期発見、早期治療のためにも検査を受けることをおすすめします。ただし、感染してから約3カ月は、ウイルスの量がまだ少ないために検査をしても「偽陰性」が出る可能性があります。そのため、一度検査をして陰性でも、何らかの心当たりがある場合は、その時期から3カ月間をあけて検査を受けた方が安心です。また、妊娠すると産婦人科の妊婦健診ではHIV検査も行われます。

HIV感染する原因

診断書

HIVは汗や涙、唾液・尿といった体液の接触から感染することはありません。しかしウイルスを含んだ血液や精液、膣分泌物や母乳といった体液が粘膜や傷口などに触れることで感染します。そのため、主な感染経路としては性行為による感染、母子感染、血液感染が挙げられます。

ただし妊婦さんの場合は陽性の結果が出ても、妊娠中に胎児が感染することはほとんどありません。胎内の赤ちゃんは母親と血液を共有しないからです。感染リスクが発生するのは分娩時です。出産直後は、赤ちゃんはへその緒から抗体も受け取っているためにHIV検査をすると陽性反応が出ます。そのため赤ちゃんに対して生後6週間は治療や検査などを行いますが、実際の母子感染の確率は1%以下といわれています。

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