【医師監修】低温期なのに妊娠する?排卵後も体温が上がらない原因とは?

監修医師プロフィール:清水なほみ 先生のイラスト 清水なほみ 先生

2001年広島大学医学部医学科卒業、広島大学附属病院産婦人科・中国がんセンター産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科を経て、2010年9月「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業。

日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。

日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートします。

http://www.vivalita.com/staff.html

体温を測る女性

妊活中の方にとって最も気になること、それは基礎体温の変化でしょう。女性の体は、生理周期に伴って、基礎体温が低い「低温期」と基礎体温が高い「高温期」を繰り返しています。一般的には排卵後に高温期に入りますが、中には高温期に入らずそのまま低温期が続くというケースもあるようです。

排卵後に体温が上がらないと妊娠に支障はあるのでしょうか。今回は、排卵後も体温が上がらない原因や、低温期でも妊娠する可能性があるのかどうかについてご紹介します。

排卵後に高温期にならない原因のは「無排卵」

排卵後に体温が上がらず低温期のままである場合は、卵胞が成長できずに排卵に至らなかった、いわゆる「無排卵」である可能性があります。
一般的に、排卵後は黄体ホルモンの分泌量が増え、その黄体ホルモンの働きによって体温が上昇するため高温期に入ります。しかし、無排卵の場合は黄体ホルモンの分泌量がほとんどないままなので高温期にならないのです。その結果、低温期と高温期という2層の基礎体温が見られず、ずっと低温期のままであることが考えられます。

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低温期でも妊娠できる?

婦人科の先生

低温期が続き原因が無排卵である場合は、排卵ができていないため妊娠に至ることはありません。理想的な基礎体温は、低温期と高温期の差が0.3~0.5度であると言われています。もしもその差が0.3度以下である場合は無排卵の可能性もあるため、一度婦人科で診てもらいましょう。また、低温期と高温期の差がほとんどなく、ずっと低温期の状態が続いているように見える場合でも、しっかりと排卵していることがわかれば妊娠できる可能性はあります。
特に、もともと体温が低い方の場合、排卵後も低温期が続いていると思ったら、実はきちんと高温期が来ていて妊娠できた、というケースも多くあります。平均的な高温期の基礎体温は36.7~37.0度であると言われていますが、必ずしもこれに当てはまらなければならないわけではありません。高温期でも36.5度以下の方もたくさんいますし、低温期と高温期の温度差があまり見られない場合もあるのです。平均的な数字に惑わされず、自分の基礎体温値を基準に考えることが大切です。排卵をしているかどうかは基礎体温だけでは判断できない場合もありますので、特に妊娠を希望している場合は、早めにホルモン値の検査や超音波検査で排卵の有無を確認した方が安心です。

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無排卵なら早めの対策を

注射と薬

もしも低温期が続く原因が無排卵の場合は、早めに治療をして妊娠できる体作りを目指しましょう。
無排卵の原因のほとんどが、卵巣機能の低下です。冷えや血行不良・加齢などの要因によってホルモンバランスが乱れ、無排卵になってしまうケースが多く見られます。また、近頃は過度なダイエットによって無排卵になる女性も増えています。スタイルをキープするため、痩せるために厳しい食事制限を行い、その結果十分な栄養を摂取できずにいるとホルモンバランスが大幅に崩れてしまいます。そうすると卵巣や子宮の働きが正常なものでなくなり、無排卵になってしまうのです。
無排卵を予防するためには、バランスの良い食事をとり、適切な体重を保ち、規則正しい生活を送ることが大切です。バランスが整った食生活は、ホルモンバランスの働きを正常化する1番の方法であると言えるでしょう。また、食事や運動など「自分の体の状態」に意識を向けるだけの余裕を持つことが、脳の働きを正常に保つためには必要です。

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無排卵の治療は3種類

無排卵の治療法は、基本的に3種類あります。漢方薬、ピルなどのホルモン剤、そして排卵誘発剤です。このうち、妊活中の方への治療法としては、排卵誘発剤が使われます。排卵誘発剤とは、薬によって排卵を刺激し、妊娠の可能性を高めるというものです。排卵誘発剤と一口に言ってもその種類はさまざまで、症状に合わせて処方されます。まずは内服薬で様子を見るケースが一般的ですが、あまり効果が見られない場合には注射によるホルモン治療を行う場合もあります。
長期間無排卵の状態を放置してしまうと、妊娠しづらい体になってしまう可能性があるため注意しましょう。無排卵の期間が短ければ短いほど、治療によってすぐに排卵を促すことができます。早めの治療が望ましいと言えるでしょう。

おわりに

今回は、排卵後も体温が上がらない原因や、低温期でも妊娠する可能性があるのかどうか、そして低温が続く場合の対処法についてご紹介しました。妊活する上で最も大切なことは、正常に排卵する体作りを整えることです。もしも低温期が続いて高温期に入らない状態が数カ月続く場合は、生活習慣を見直すことから始めましょう。また、早い段階で婦人科を受診し、低温期が続き原因を調べることも大切です。

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30歳。AB型。主婦。 主婦歴4年目に突入。実家に旦那と引っ越して、妊娠と出産に向けて本腰をいれて貯金と妊活を開始。30歳になる手前で第一子を妊娠し、無事に出産。現在は子育てと両立しながら、妊娠するうえで大切な基礎体温から妊婦生活を送る上で気をつけるべきことなど、「生活」に関する記事の執筆を主に担当。

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