不眠症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性

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不眠の女性

現在の日本で、成人の5人に1人の割合で眠りに対するトラブルを抱えているといわれています。だれにでも起こりうる病気ととらえていいでしょう。さらに、不眠症は睡眠が卵子精子に大きな影響を与えているということがすでに研究からわかっています。ということは、不眠症がそのまま不妊に繋がるということ。そこで不眠症についてくわしく解説するとともに、対策をご紹介します。

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不眠症について

お眠りする女性

不眠症とは必要な眠りがとれない、入眠や眠り続けることができない睡眠障害の一種です。「寝つけない」「夜中によく目が覚めてしまう」など、症状によって昼間に眠くなったり、集中力が欠如してしまったりという状態が続きます。では、なぜ不眠症によって不妊になるかというと、これには2つのホルモンが大きく影響しています。ひとつは、「成長ホルモン」です。成長ホルモンが必要なのは子供のときだけと思われがちですが、これは大人になっても必要ですし、妊娠のためにはしっかり分泌していなければなりません。

なぜなら成長ホルモンが分泌されることで、他のホルモンにも影響を与えて働きを調整してくれる、ということが研究からわかっているからです。他のホルモンの中には、妊娠に大きな影響を与える「卵胞刺激ホルモン」「黄体刺激ホルモン」という妊娠に関わる2つのホルモンも入っています。成長ホルモンは寝ている間に分泌が高まるもの。不眠症によって成長ホルモンが分泌されなければ、当然妊娠のためのホルモンもうまく分泌されません。

さらに、成長ホルモンが分泌されないことで、疲労回復や体の修繕もうまくいかないため、不眠症が悪化してますます妊娠しにくくなってしまうのです。そして、もうひとつ不妊に大きく関わるのが黄体形成ホルモンというもので、こちらも睡眠中に分泌が多くなるとされており、卵巣排卵を促して黄体を作るという働きをしています。これにより生殖能力が向上するわけですが、不眠症の人は性腺刺激ホルモンがうまく作られず、生殖能力が向上しません。

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不眠症の症状

深夜

不眠症の症状は、大きく4つに分けられます。

入眠障害:なかなか寝つけない

不眠症に一番多い症状です。眠りにつくまでに3時間以上かかる人もいます。そのため、眠ったと思ったらすぐに朝がきてしまう状態になります。しかし一度眠りにつくと朝まで起きない場合が多いようです。睡眠中に出現する四肢の周期的な不随意運動である周期性四肢運動障害が原因になることもあります。

中途覚醒:眠りの途中で目が覚める

寝ている間に、何度も夜中に目が覚めてしまい熟睡ができないタイプです。熟睡できないために眠った気がしないので、昼間に身体のだるさを訴えることがあります。うつ病の一症状として見られることもあります。また周期性四肢運動障害が原因になることもあります。

早朝覚醒:朝早く目が覚める

どんなに遅く寝た場合でも朝早く目が覚めてしまいます。一度起きると眠れなくなってしまう場合が多いです。この場合も。ぼーっとしてしまい仕事が手につかないなど昼間の行動に支障が出ます。

熟眠障害:ぐっすり眠った気がしない

眠りが浅く少しの物音でも目が覚めてしまう症状です。神経質な人や高齢者に多く見られ、眠りの質が悪く、浅い眠りとなってしまうため夢をよく見ることが特徴です。このタイプの場合、長く寝てもなかなか疲れが解消されません。睡眠時無呼吸症候群や足がびくびく動く周期性四肢運動障害といった病気が関係していることもあります。

症状はこのように分けられますが、不眠症の人の多くはこれらの症状を複数持っていることが多いようです。 眠りに付けない日々が続くと「また眠れないのでは」と緊張するようになり、余計に眠りに入ることができなくなることもあります。このことにより精神的な疾患を併発してしまうのです。

不眠症の診断基準

女性の目

不眠症の診断では、不眠の原因を確かめるために、またその不眠の治療法を判断するために、念入りな問診が行われます。問診では、いつ頃から眠れなくなったのか、眠るまでにどのくらい時間がかかるか、不眠以外に何か症状はないか、など睡眠状況に関するさまざまな質問がなされます。できれば病院を受診する前に自分自身の不眠の状態をあらかじめメモなどに整理しておくと便利です。

検査法は、疑う病気によって異なりますが、睡眠そのものに異常があると考えられた場合は睡眠ポリグラフィという検査が行われます。これは睡眠中の脳波や心電図、筋肉や眼球運動などを同時に記録するもので、この検査を行えば睡眠の内容や状態を詳しく確認することができます。ただし、特殊な機械を必要とするため、検査を行っている施設は限られますから、設備がある病院を調べてから通院することをおすすめします。

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不眠症になる原因

スマートフォンを持つ

不眠症の原因はさまざまです。ここでは代表的なものを挙げます。

ストレスによるもの

親しい人の死や人間関係など、心理的なストレスで起こります。 それらの原因が取り除かれた後も眠れない状態が続くと眠れないのではないかと不安になり、それが原因で慢性的な不眠症となることがあります。

生活習慣に基づくもの

睡眠時間が不規則だったり、睡眠環境がよくなかったりする場合や昼間の活動量が不足して起きる生活慣習に原因がある場合です。 ほかに、眠る前にコーヒーやアルコールを大量に摂る、寝る直前までスマートフォンなど電子機器を使うといった習慣も不眠になる一因になります。

ほかの病気に起因するもの

身体のさまざまな病気やその病気による症状(頭痛、咳、痛み、かゆみ、悪心、下痢、発熱、頻尿など)が原因で不眠が起こることがあります。それに加え、うつ病や不安障害、統合失調症などの精神疾患の症状に不眠があります。またバセドウ病やクッシング病などの内分泌疾患などが原因の場合も。さらに脳腫瘍、アルツハイマー型認知症、脳血管障害でも不眠を訴えるケースが多くあります。

服用中の薬の副作用

不眠を起こす薬には、抗がん剤、インターフェロン、経口避妊薬、ステロイド薬、アレルギーの薬、降圧剤や風邪薬などがあります。不妊を解決するためには、まず睡眠の問題を解決しなければいけませんが、安易な睡眠薬の服用は逆に不妊を悪化させてしまう恐れがあります。

不眠症の治療法は?

光が指しこむ部屋

まずは生活習慣の見直しで改善します。 体内時計を正常に戻すため『光療法』を行い、本来の睡眠時間に身体のリズムを合わせていきます。場合によっては睡眠補助剤を使うこともありますが、医師の診断や処方箋が必要ですので自身の状況を正確に伝えるようにしましょう。 不眠の原因がほかの病気に起因する場合は、その病気の治療を行います。

不眠症の予防について

安眠する女性

まずは不眠の原因を取り除くのが一番の予防です。自分流の安眠法を工夫しましょう。

早寝早起きを心がける

生活リズムを整えることから始めましょう。睡眠や覚醒は体内時計で調整されています。平日や休日にかかわらず一定の時間に起床・就寝を心がけるのが大切です。睡眠時間には個人差があるので、自分の満足できる時間数の確保が望ましいです。体内時計は、太陽を浴びることによって調整されます。光を浴びてから14時間目以降に眠気が起こると言われています。

朝起きたら陽の光を浴びるようにしましょう。反対に、夜に強い照明を浴びると体内時計が遅れて早起きがつらくなります。つまり早起きをすることは早寝につながると覚えてください。

ストレスを解消する!

音楽や読書、スポーツ、旅行などの趣味で気分転換しましょう。自分の趣味の時間を持つことでストレス解消をしたり、睡眠前にぬるめのお風呂にゆっくり入ってリラックスしたりすることも睡眠の質の向上につながります。

不眠症の入院の必要性は?

睡眠障害の症状によっては、原因を特定するために終夜検査(病院で夜間の検査)を受ける必要があります。終夜検査では、当然病院に入院することになります。とは言っても、あくまで検査入院のため、長期間に及ぶことはほとんどありません。たいていの検査は1日で終わるでしょう。中には、夕食を済ませてから夜に病院へ行き、一晩就寝して検査を受ければ、翌朝には帰宅してよいという病院も多いようです。

おわりに

不妊に悩んでいる人の多くは、睡眠にも何らかの問題を抱えていることが多く、直接不妊を解決するのではなく、まずは睡眠のほうから解決していく必要があるでしょう。一概にはいえませんが、出生率が高かった時代はまだ電気も少なく太陽光で生活をしていました。

朝日が昇ったら起き、日が暮れたら寝るという睡規則正しい生活が、ホルモンの分泌にも関わっていて、妊娠するための身体づくりができていたのだと思われます。まずは生活習慣を見直し、ストレスを解消することが妊活の第一歩なのかもしれません。

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