妊娠・出産を意識して自分自身の体温を定期的に測り始めてから、基礎体温の重要性を知った方が多いのではないでしょうか。今回は、基礎体温を測る日々のなかで疑問になりがちな「自分は低体温なのでは?」「低体温の原因は?」「わかりやすい症状ってあるの?」にお答えし、低体温で妊娠しにくくなる理由と改善方法もあわせてご紹介していきます。
低体温とは?その原因について探る
日本人における、一般的な成人男女の平熱は、約36.5~37度あたり、一方で低体温とは、平熱が36度以下である場合が多いとされています。低体温になってしまうことで免疫力の低下などが起こり、体調が不安定になりやすい状態に陥りがちです。
低体温の原因
低体温になってしまう主な原因としては、以下のことがあげられます。
自律神経の乱れ
ストレスや毎日の疲れ、エアコンによって体が冷えるといった生活習慣が大きく影響してきます。
甲状腺ホルモンの減少
甲状腺ホルモンは代謝に大きく関係があります。甲状腺ホルモンが減少すると代謝が悪くなり、結果として疲れやすい・むくみやすい・冷えやすい体質に関連している場合があります。
運動不足
運動不足は筋肉量の減少につながります。筋肉は熱量を生み出す組織であるため、筋肉が少なくなれば体温は低くなりやすいです。
加齢による影響
年齢とともに基礎代謝が減少していく傾向にあります。甲状腺ホルモンや運動不足などと同様に、代謝の悪化に伴う低体温の原因になります。低体温は生活習慣はもちろん、代謝と大きく関わりがあるといえるでしょう。
私って低体温?わかりやすい特徴の一例
低体温は体温を測ることである程度わかるものの、本当に低体温が原因で体が不調なのか、微妙で判断しにくい場合もあるでしょう。また、低体温に近づきつつあるのかもしれないなどの体の変化を知るために、低体温の主な症状についてご紹介します。
- 生理不順や不正出血などがある
- 手足は温かいのにおなかが冷えている
- 肩こりや頭痛・腹痛・便秘が起きやすい
- 目の下にクマができやすい
- 風邪などの病気にかかりやすく、治りにくい
ほんのちょっとしたことですが、当てはまることはないかチェックしてみてください。
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低体温だと妊娠しにくいのは本当?
低体温だと妊娠しにくいといわれている理由は、血液の循環を悪くさせる恐れがあるからです。血液の循環の良しあしは、妊娠に大きく影響します。体内の血液の循環が悪いと、卵巣機能の低下やその他の臓器・子宮の冷えにも起因する可能性があります。
結果として生理不順などの排卵障害につながる可能性があります。生理不順であると基礎体温における高温期や低温期がわかりにくく、排卵日もつかみにくくなる傾向があり、さらに着床したとしても妊娠を維持しにくい場合もあります。
低体温でも妊娠することはできるの?
低体温だから絶対に妊娠できないというわけではありません。実際に低体温であっても妊娠している人はいるので、妊娠することは可能だといえるでしょう。
しかしながら妊娠できる可能性をより高めるためには、低体温であるよりも一般的な平熱であることが理想的だといえます。そのためには低体温である自分自身の体についてよく知り、現状の生活のなかで変えられることはないか、改善していく道を探ることが大切です。
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