いろいろなジャンルのものが比較的安く、手軽に手に入れられる「フリマアプリ」は、私たちの生活にもかなり浸透してきているのではないでしょうか。ある一定の規約はあるものの、そこまで厳しい罰則がないためトラブルも多いようです。そんなフリマアプリの中で、なんと妊活女性をターゲットにしたお守りや祈願品が出品されているのです。これには驚きますね。しかし、これらの商品は本当にご利益があるのでしょうか。今回はフリマアプリの妊活商品についてフォーカスしていきましょう。
妊娠についてのジンクスの始まりは?
「子宝に恵まれたい」と望む人にとって、今や妊活についての情報はあふれ返っています。そもそも、「これで子宝に恵まれた!」というようなジンクスやある種おまじないのようなものは、どのようにして広がって行ったのでしょうか?
一番有名なジンクスは「赤富士」
有名な「赤富士」は、元々は「竹取物語」から起因したものといわれています。子どもに恵まれなかった老夫婦がかぐや姫を育てていくわけですが、かぐや姫が月に帰る前に老夫婦に不死の薬をくれたという説があります。ですが、かぐや姫がいなくては不死になっても意味がないと、山の頂上で燃やしてしまうのです。それが不死の山、つまりは富士山の起源といわれており、「富士山と子宝」は昔から結びつけて考えられていたようですね。
芸能人がブログ、SNSなどで発信!
東尾理子さんや辺見えみりさん、松嶋尚美さん、大島美幸さんなどがよく知られていますが、タレント・お笑い芸人など芸能界のさまざまなジャンルの方々が「幸せのおすそ分け」というような名目でブログに「赤富士」をアップし始めたことから、一般に広がり始めたようです。また、森三中の大島さんについては妊活本に赤富士の絵を付録として付け、ジンクスブームの火付け役になったともいます。
そもそもは「身近な人の好意」から
以前は妊娠したときに「あ、あの人子どもが欲しいといっていたな。」と、親しい友人や親戚など自分にとって近い存在の人へ、妊娠した人の好意で渡されるものでした。それが、インターネットを通して出会ったことのない人が書いた赤富士を目にするようになったことで、身近な知り合いに妊婦が居ない場合は見ず知らずの人からの購入という手段で手に入れると、様子はずいぶん変わってきました。
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実際にフリマアプリで売られているのはこんなもの!
では実際にフリマアプリ内ではどんなお守りや祈願品が売られているのでしょうか?検索したことの無い人は全く想像がつかないのではないでしょうか。そんなものいいの?とつい思ってしまうようなものがあるかもしれません。
手作りの子宝・安産祈願「お守り」
天然石などパワーストーンを使ったものや、フェルトで作った手作り感あふれるものなど、一口にお守りといってもさまざまです。神社にて子宝祈願をし、祈願した針や糸を使っていると書かれると、手を出したくなるのも分かる気がします。人気のあるものは「お守り」と分かりにくいストラップタイプで、身に着けていても自然です。ハンドメイドで手が込んでいるからなのか小さいものでも1000円前後はするようです。
寝室に飾るジンクス「ザクロの絵」
「ザクロ」というフルーツがあるのをご存じでしょうか?ザクロは、たくさんの実を付けることから子孫繁栄のモチーフとされ、特に妊婦が描いたザクロの絵を寝室の北側に飾ると、子宝に恵まれるというジンクスがあるようです。こちらの絵はちょっと複雑で赤富士のようにはいきません。ですから、その多くが原画を元に「コピー」したもので、中には「印刷屋で印刷した高品質です。」というようなものまで販売されています。一般的な紙にコピーしたものでさえ600~800円程度が相場で、原画となると軽く1000円を超えるものもありました。
場合によっては規約違反?「妊婦米」
「妊婦米」というのは、妊婦さんと同じ米びつからお米を分けてもらい、握ったおにぎりを食べるもしくは、飾ったり身につけたりしておくと、子宝に恵まれるというジンクスです。ですが、フリマアプリの規約としては一度開封した食品の販売はNGなので、妊婦米を販売している方は精米店で精米し、小分けにして販売されているようです。1合550円から1キロ(6・7合)1400円、などさまざまですが、違反出品にかかることが多いようで出品は減少傾向にあるようです。
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