【現役ナースが教える】子どもがインフルエンザにかからないためにするべき四つの対策

インフルエンザ対策
毎年必ずといっていいほど流行しているインフルエンザですが、みなさんはインフルエンザにかからないためにどの様な対策をしていますか?特に小さい子どもがいる親にとって、感染力の強いインフルエンザはまさに天敵といるでしょう。

学校保健安全法の第十九条では、子どもがインフルエンザに感染した場合の出席停止期間について「発症(発熱)してから5日を経過しており、かつ解熱してから2日(幼児は3日)を経過するまで」と定められています。子どもがインフルエンザに感染してしまったことが原因で、親である自分も1週間仕事を休まざるを得ない状況が出てくる可能性も・・・。

そこで今回は、なんとかして子どもがインフルエンザにかからないように注意したい方のために、小児科で10年看護師をしている私が、「子どもがインフルエンザにかからないためにするべき対策」を大きく四つに分けてお話したいと思います。

1.うがい、手洗いは正しい方法で

手を洗う子ども
まず基本であるうがい、手洗いについてですが、特に子どもの場合は毎日きちんとしている様でも実はあまり効果的ではない方法でやってしまっている場合もあるので、ここでしっかりおさらいをしましょう。

正しい手洗いの方法

外から帰ったらすぐに手洗いをしましょう。家に入って、なるべくドアノブや家具、オモチャなどに触らせずに、上着を脱いだらすぐに手洗い場へ誘導します。せっけんを使い、しっかり泡を立てて指の間まで丁寧に洗います。そして手洗いの後はアルコール消毒をするとより効果的です。アルコール消毒はインフルエンザウイルスをほぼ死滅させる効果があるので、冬の期間だけでも手洗い場に置いておくことをおすすめします。

正しいうがいの方法

次は必ずうがいをしましょう。ぶくぶくうがいで口腔内をキレイにしてから、ガラガラうがいをするとより効果的です。水を口に含んだ後は15秒ほど時間をかけてガラガラさせると良いでしょう。まだガラガラうがいができない、小さな子どもの場合は、ぶくぶくうがいだけでも構いません。うがいの後は清潔なタオルで口を拭いて、口周りについているウイルスや細菌も取り除きます。

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2.マスクを装着してウイルスをブロックする

マスクをする子ども
インフルエンザにかからないためにはマスクの装着が非常に有効的です。インフルエンザウイルスは鼻や口から侵入して感染してしまうことが多いのですが、マスクをすることでウイルスの侵入をブロックすることができます。

マスクの正しい付け方とは?

マスクは紙でできた使い捨てタイプのものが、清潔でおすすめです。子ども用の使い捨てマスクも100円ショップなどで購入することができます。マスクの付け方のポイントは必ず鼻と口の両方を覆うこと。鼻の脇に隙間ができないように、マスクのワイヤーをしっかりと折り曲げて顔の形に合わせます。鼻水が多く、マスクにくっついて不快な思いをする場合にはマスクと口の間にガーゼを1枚挟むことをおすすめします。ガーゼがズレやすい場合は、ホチキスなどでガーゼとマスクを合わせてとめてしまうと良いでしょう。

マスクの装着が必要なときって?

インフルエンザの流行シーズンであれば、外出中は常にマスクを装着していても良いくらいなのですが、小さい子どもの場合、呼吸が苦しい、耳が痛いなどの理由でずっと装着してくれないことも多々ありますよね。そういった場合は、「集団で密室な場所」などに限定して装着するようにしましょう。
例えば「バスに乗っている間はマスクを付けようね」など子どもに言い聞かせる方法もあります。家族でインフルエンザ感染者が出た場合にも、他の感染していない家族は家の中でマスクを装着することで感染を予防できます。その場合は夜、寝るときも装着するとより効果的です。

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3.室内の湿度を保つ

部屋の加湿器
インフルエンザが流行する冬の間は、非常に空気が乾燥しやすいため、鼻や喉の粘膜を傷めてしまうことが多いと思います。荒れた鼻や喉の粘膜にインフルエンザウイルスが付着すると、そこから身体に侵入してしまう恐れがあります。また、インフルエンザウイルスは乾燥した環境下では、より活発に動きまわるため、感染のリスクも高まってしまうのです。インフルエンザにかからないためには湿度を50~60%に保つ必要があります。ここでは実際に、部屋の乾燥を防ぐためにはどんな方法があるのかを、具体的にいくつか紹介したいと思います。

加湿器を使う

以前は加湿器といえば家で使用するものでしたが、最近は歯医者さんの待合室や、飲食店でも目にするようになりましたよね。手っ取り早く加湿するには加湿器が一番便利で簡単なのですが、しっかり手入れをしないとカビを繁殖させてしまい、アレルギーやぜんそくなどの原因になってしまうことがありますので注意してくださいね。水は使い切っていなくても、毎晩捨てて、翌朝には新しいものを入れるようにしましょう。

ぬれたタオルを干す

夜寝るときに、ぬれたタオルを枕元に干すだけで、十分な加湿をすることができます。これは、病院で患者の部屋が乾燥しないように看護師がよく行っている方法です。加湿器はあるけど、寝室には置いていないという人はぜひ試してみてください。

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4.インフルエンザワクチンをする

インフルエンザの予防接種
インフルエンザワクチンと聞くと、料金も高いし、受験や旅行などの大事なイベントを控えた人だけがやれば良いのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、一体なぜインフルエンザワクチンをする必要があるのか、接種するタイミングはいつがベストなのか、気になる料金についても合わせて紹介したいと思います。

インフルエンザワクチンとは

先にお話ししておきますが、インフルエンザワクチンはインフルエンザの感染を防ぐものではありません。インフルエンザが体内に侵入してくること自体はワクチンでは防ぐことができないのです。ですから先ほどお話したようなうがい、手洗い、マスクの装着、加湿などがとても重要になります。

インフルエンザワクチンは接種することで、インフルエンザに対する免疫を作ります。つまり、インフルエンザウイルスが身体の中に侵入してきたときに、インフルエンザウイルスと戦う力を強めてくれる効果があります。もし、ワクチンなどをせず、さらにタミフルなどの薬を使わなかった場合、発熱が7日間続くといわれています。さらに重症化するとインフルエンザ脳症や肺炎などの恐ろしい合併症を引き起こす可能性もあります。ワクチンを接種することで、それほど高熱にならずに済んだり、2日程度で解熱したり、ウイルスに感染はしていても発熱を起こさないケースもあり非常に効果的といえるでしょう。

インフルエンザワクチンの費用

インフルエンザワクチンの料金は3000円~4000円と少々お高いですが、重症化や感染拡大を防ぐためにも、ぜひ家族全員での接種をおすすめします。13歳未満の子どもは、インフルエンザに対する免疫が大人より少ないため、2回接種が必要となります。

家族が多い場合には、結構な額の負担になりますので、なるべく安く済ませたいとお考えの方は、子ども料金を設定している病院や、2回目は割引がきく病院などが近くにないかリサーチしてみるのも良いと思います。

インフルエンザワクチンは自費診療となるので、各医療機関が自由に料金設定をしても良いことになっています。家賃相場の高い市街地や、できればインフルエンザワクチンは他でやってもらいたいと考えている忙しい総合病院などは、料金を高めに設定していることがありますので注意が必要です。健康保険組合でインフルエンザ予防接種の補助がでる場合もありますので、加入している健康保険組合のサイトを確認してみましょう。

インフルエンザワクチンをするタイミング

インフルエンザワクチンは接種してから免疫がつくまでに2週間かかります。さらにその後5カ月間免疫効果が持続するといわれています。インフルエンザの流行シーズンは毎年1~2月頃がピークとなり、外気温が上昇するにつれ流行は落ち着いていきます。
子どもの場合、1回目の接種から4週間空けて2回目の接種が必要となるので、流行シーズンに間に合わせるためには10月~11月の中旬までには1回目の接種をしておくと良いでしょう。「病気じゃないのに病院に行って、余計なウイルスや細菌に感染しないか不安」という方は、ワクチン専用外来を設けている病院を利用すると安心です。午後の2時間だけワクチン接種の方のみ外来受付するなど感染対策を意識した取り組みを行っている病院もあるので問い合わせてみましょう。

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30代後半の看護師。整形外科、消化器内科を経て現在は小児科クリニックで管理職を担う。プライベートでは夫と長女(4歳)、次女(0歳)を家族に持つワーキングママ。子育てポリシーは「他人と比べない」こと。正解のない育児に日々、奮闘しながら親も子どもと一緒に成長していきたいと考えている。看護師の経験を活かした医療系の記事を担当。

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