破水は陣痛と同様にお産が始まる重要なサインです。破水が起こってすぐに出産が始まる場合もありますが、そうでなく時間がかかる人もいます。
お産のおしるしがきたらどのように対処したらいいのか、何をしないといけないのか、安心してお産が迎えられるように、初産と経産婦の違いと、破水から陣痛、出産までの流れをご紹介します。
まずは破水を正しく知りましょう
パンと音がして大量に羊水が流れてくる、という場合だけではありません。羊水がチョロチョロ出て尿漏れかと思っていて気づかなかった。出産直前まで破水しなかった、などさまざまです。破水がきたらどうするの?など、破水についてまとめました。
破水っておなかの中でどういうことが起こっているの?
破水とは赤ちゃんを包む羊膜が破れ、羊水が出てくることをいいます。大半の場合は陣痛から始まって、ある程度お産が進んだ状況で子宮口が全開大に近くなったときに起こります。
おなかの中でパンっと音がして羊水が大量に出てきたらすぐに破水だとわかりますが、少量しか出ず破水だとわからず過ごしてしまう場合もあります。または陣痛が始まる前に破水が起こってしまう場合もあります。
これは破水?尿漏れやおりものとの見分け方
臨月になると、赤ちゃんがぼうこうを圧迫して尿漏れがおきやすく、おりものも増えます。そのためチョロチョロと出てくる破水の場合、破水と気づかないこともあります。
おりものに血が混じったものがおしるしといわれ、おしるしがきてから1週間以内に出産となる場合が多いようです。破水したときの色やにおいは個人差があり、判断が難しい場合があります。
破水は、流れ出てくるのを自分で止められません。止められない場合は、破水と判断してもいいでしょう。
破水がおきたらどうしたらいい?気を付けることとは
破水がおきて、一番注意しなくてはいけないのが細菌感染です。赤ちゃんを守っていた羊膜が破れ、そこから菌が入って感染する可能性があり、時間がたつほど感染のリスクが高まります。
そのため、破水したら入浴やシャワーはせず、すぐ病院に連絡をしましょう。他にも臍帯(さいたい)脱出などが起こると赤ちゃんの命にもかかわります。破水となれば、即入院になる可能性が高いです。
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陣痛は産む直前だけじゃない!前駆陣痛から
陣痛というと赤ちゃんを産む直前の痛みを想像しますが、痛むのは産むときだけではありません。前駆陣痛といって、出産が近くなると出産に向けて子宮の収縮が起こります。出産のときの痛みは本陣痛です。前駆陣痛と本陣痛はどのような違いがあるのでしょうか。
前駆陣痛はどんな痛み?いつから?
前駆陣痛は妊娠36週から40週の臨月に起こることが多く個人差があります。腰痛や生理痛のような痛みが不定期にありますが、そこまで強い痛みではありません。おなかが張るのも前駆陣痛といわれています。
人によって感じ方はそれぞれで、痛みに気づかない人もいます。前駆陣痛が起こることで、赤ちゃんが産道を通りやすくなるように、子宮がやわらかくなり子宮経管が短くなります。
これは本陣痛?!前駆陣痛と本陣痛の違い
前駆陣痛が来てから本陣痛に至るまでの期間は個人差があります。本陣痛は前駆陣痛と違い、痛みがだんだんと強くなり、規則的に痛くなります。
そして次第に痛みの間隔が短くなります。出産は体力勝負ですので、陣痛がおさまっている間に食事をとったり、破水をしていなければシャワーを浴びたりしておきましょう。陣痛がきたと思ったら、陣痛の間隔を計りましょう。
本陣痛がきて病院に連絡をするタイミングは?
本陣痛が来てから出産までの時間は、初産婦は15~16時間、経産婦は6~8時間とされていますが、個人差があります。初産婦は陣痛の間隔が10分になったら病院に連絡をします。
経産婦はお産の進み具合が早いので15分間隔になったら連絡をしましょう。経産婦は子宮口がひらきやすく、あっという間に出産という場合もあります。入院準備など早めにしておくと安心です。
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