出産は、女性のとっての一大事。わが子をこの世に生み出す大切な大イベントです。「自分で出産スタイルを決めたい!」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、自然分娩、誘発分娩、無痛分娩の三種類の分娩にスポットを当てて、おのおのの分娩形式の持つメリットやデメリットについてご紹介していきます。
「自然分娩」のメリットとデメリット
「自然分娩」というと、帝王切開や無痛分娩などの医療行為を必要としない「昔ながらの自然な分娩」という漠然としたイメージがありますが、実際にはどんなことをいうのでしょうか?
意外と知っているようで知らない自然分娩の定義とメリットとデメリットについて注目してご紹介していきます。
自然分娩ってどんなこと?その定義は?
誘発分娩や無痛分娩、帝王切開などさまざまな分娩がありますが、その中でも自然分娩は、一番ポピュラーな分娩方法だといえるでしょう。手術や薬の投与などの医療行為を必要としない、経腟分娩。これを自然分娩と呼びます。
同じ経腟分娩でも、陣痛促進剤やバルーンを使用した場合も自然分娩に分類される場合もあり、その定義は確固としたものではありません。
自然分娩のメリットはどんなこと?
自然分娩の一番のメリットは、産後の母体の回復が帝王切開などと比べて早いことがあげられます。また、手術などの医療行為を介さないので、出産費用が最低限ですむという、経済的なメリットも存在します。
出産準備や入院費用、それに退院後の赤ちゃん用グッズをそろえるための費用と出産にはお金がかかるもの。少しでも節約できれば、ありがたいですよね。
自然分娩のデメリットはどんなこと?
母体の回復も早く、出産費用も最低限。良いことずくめのように見える自然分娩にも、デメリットは存在します。陣痛がなかなか強くならない微弱陣痛の場合、母体やおなかの中の赤ちゃんが消耗してしまうことも。
また、赤ちゃんの回旋と呼ばれるお産の進行に必要な体の回転がうまくできない場合もあり、母体や赤ちゃんが危険と判断されれば、帝王切開などの手術に変更を余儀なくされる場合もあるのです。
合わせて読みたい

「誘発分娩」のメリットとデメリット
「誘発分娩」というと、薬などを投与して人工的に分娩を誘発するイメージがありますが、実際には、どのような状況になった場合に適用される分娩方法なのでしょうか?
意外と知っているようで知らない誘発分娩の定義とメリットとデメリットについてご紹介していきます。
誘発分娩ってどんなこと?その定義は?
出産予定日を過ぎても、なかなか陣痛が起こらない場合があります。そんなときには、医師の判断で人工的に出産を誘発する「誘発分娩」をすることになります。代表的なのは、陣痛を促す陣痛促進剤の投与です。
また、前期破水と呼ばれる陣痛が来る前に破水してしまった場合にも、胎児の危険を考慮して誘発分娩をすることになります。
誘発分娩のメリットはどんなこと?
誘発分娩を行う一番のメリットは、予定日の超過や前期破水からくる母体と赤ちゃんへの危険を、人工的に回避できることです。
母体と赤ちゃんの危険を排し安全を確保できるという点は、何物にも代えがたい大きなメリットといえるでしょう。また、誘発分娩により誘発した後は自然分娩と変わらないので、産後の母体の回復が早いこともメリットのひとつです。
誘発分娩のデメリットはどんなこと?
誘発分娩のデメリットであげられるのが、陣痛促進剤の投与による副作用です。
陣痛促進剤が効きすぎた場合には「過強陣痛」という状態になり、おなかの中の胎児を圧迫してしまい「胎児機能不全」が起こるなど、母体への影響では「子宮破裂」や「子宮頸管(けいかん)裂傷」などを起こすリスクがあるのです。
やみくもに怖がる必要はありませんが、リスクがあるのだということを理解しておきたいものです。
合わせて読みたい


この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。