妊娠中期に関するQ&A 教えて!たまgoo!

妊娠中期に関するQ&A 教えて!たまgoo!

安定期ともいわれる妊娠中期(5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月)は、体調が安定してくる時期です。赤ちゃんがお腹の中で動く胎動も始まり、早い人は性別もわかったりします。安定期といえども何があるかわかりませんので基本的な知識を備えて無理のない生活を送っていきましょう。

たまgoo!では、杏林大学医学部付属病院と共同で、妊娠中期に関するQ&Aをお届けいたします。

Q1

妊婦の体の変化と赤ちゃんの成長は?

赤ちゃんの成長

妊娠5ヶ月になると妊婦は胎動を感じるようになります。胎動は経産婦では初産婦より若干早期に感じるようです。この時期から子宮底は1週間で1cmほど大きくなります。つまり、妊娠20週では子宮底長は20cmほどで、妊娠24週(6ヶ月)では24cmほどになります。このような子宮底の伸びは胎児発育の指標となりますので妊婦健診で測定します。

母体に起こる変化として妊娠5ヶ月で血液量が妊娠前に比べて20%ほど増します。心臓病がある妊婦には負担が現れてくる最初の時期になります。妊娠6ヶ月を過ぎると増大した子宮が横隔膜を圧迫するようになり、時に息切れを引き起こします。

また腸も圧迫するので便秘になります。妊娠5ヶ月の胎児の体重は300gほどで、この時期の胎盤重量とほぼ同等です。この時期の胎児の水分量は体重の9割に相当しますが、この後徐々に減少し、予定日付近では7割にまで減少します。

7ヶ月頃になると胎動が活発な時間帯とあまり動かない時間帯がよりはっきり区別されるようになります。7ヶ月で生まれた赤ちゃんはほとんどが生育可能です。

Q2

妊娠中期のお腹の張りが多くて心配です。

妊婦のお腹

7ヶ月頃(妊娠27〜28週)になると弱い子宮収縮を自覚するようになり、その頻度が段々増してきます。従ってお腹の張りを自覚すること自体は異常ではありません。しかしながら、お腹の張りの頻度が増すと切迫早産を疑う必要が出てきます。切迫早産とは早産に至るかもしれない状態を指します。

具体的には妊娠22週以降37週未満に規則的な子宮収縮があり(10分に1回以上の陣痛)、内診で子宮口の開大や子宮の出口が短くなるなど早産の危険性が高いと考えられる状態です。安静にしてもお腹の張りが消えない場合には産科を受診し、切迫早産かどうかを診断してもらう必要があります。

Q3

妊娠中期でも胎動をあまり感じません。赤ちゃんに影響は?

胎動をきくパパ

通常妊娠5ヶ月(20週頃)になると妊婦は胎動を感じるようになります。胎動は経産婦では初産婦より若干早期に感じるようで、19週でも自覚することもあります。

7ヶ月頃(27〜28週)になると胎動が活発な時間帯とあまり動かない時間帯がよりはっきり区別されるようになります。従って、5ヶ月以降で胎動を感じないのは異常と言えます。胎動が少ない胎児には何らかの問題があることがあります。

四肢の動きの代表される胎動は胎児の脳の活動と関連していますので、先天的な異常や子宮内で起きた低酸素事象による脳への影響(脳障害)を疑う必要があります。

妊婦検診では20週頃に超音波検査で胎児の発育と大きな異常がないかどうかを評価しますが、この検査でも胎児が動いているかは判定出来ます。胎動は感じないものの超音波検査で胎児の動きが認められる場合には、もう少し様子を見ても良いでしょう。

20週の次の妊婦健康診査はほぼ4週後の24週(6ヶ月)になります。この時期までに胎動を感じない場合には健診に医師に相談しましょう。仕事や家事に集中している場合は胎動を感じづらいこともありますので、就寝時や休憩を取った時に気にしてみると良いでしょう。食後にも胎動は活発になります。

Q4

妊娠中期になって下痢が多くなりました。

体調が悪い女性

妊娠すると通常は便秘気味なりますので、下痢が多くなることは稀です。妊娠6ヶ月を過ぎると増大した子宮が腸も圧迫するので便秘になります。また妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が増します。これは腸の動きを鈍くする働きがあり便秘に拍車がかかります。

妊婦検診の際にも訴えが多いのは便秘や腰痛です。妊娠中の下痢の原因の多くは感染性腸炎(食あたり)です。ノロウイルスやロタウイルスといったウイルス性のこともありますが、腸炎ビブリオやカンピロバクターなどの細菌も原因となります。

細菌性腸炎は鶏肉、牛肉、豚肉などの食品を媒介し感染しますので、妊婦さんは十分に加熱調理された食事を摂るように心がけましょう。また潰瘍性大腸炎やクローン病といった大腸の炎症性疾患にかかっていて、病状が悪化した場合には下血や下痢が目立ってきます。このような場合には産科医や内科主治医に直ぐ相談しましょう。

Q5

体重管理のために妊娠中期から始める運動は何がよいですか?

マタニティヨガ

基本的に妊娠中の運動に対する制限はありません。ただし何らかの内科的な病気や産科的な病気を指摘されている場合は別です。運動することで流産が増えたり、小さな子供が生まれたり、早産になってしまうことはありません。

妊娠中の運動には幾つかのメリットがあります。まず腰痛が軽減されます。また便秘が改善されます。運動することで妊娠中に発症する妊娠糖尿病や妊娠高血圧腎症、帝王切開での分娩の割合も減ることが知られています。

妊娠中の適切な体重増加は7~14kgと言われていますが、適切なカロリーを摂りながら適切な運動を行い、体重増加を理想範囲で収めると母体と胎児にとって良いことずくめです。

運動の目安ですが、1週間に150分ほどの有酸素運動を行うと良いでしょう。だいたい1日に30分間ほど、多少心拍数が上昇し、汗を少々かくぐらいの運動を勧めます。

ちょっと早めのウォーキングなどを行ってみたらいかがでしょう。水泳も全身運動ですのでおすすめです。ヨガなどもよろしいでしょう。30分運動することが辛そうな場合には、最初は5分ほどにして、徐々にふやしていくのもよいです。

運動を開始する前と、運動中そして運動後には十分な水分補給を心がけてください。

Q6

妊娠中期になって足がつることが多くなりました。

こむら返り

足がつることは妊娠中期以降、特に7ヶ月以降、夜間に多くなります。痛みで日常生活に支障がでる場合もあります。痛みには血流の鬱滞が関与しているようです。妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が促進されますが、これは筋肉を弛緩させる作用があります。

血管壁にも筋肉組織が存在しますが、これもプロゲステロンの影響を受け弛緩します。その結果静脈壁が弛緩し、血液量は増え鬱血を来たします。これが痛みを生む要因となると思われています。残念ながら痛みを効果的に軽減させる方法はあまりありません。これまでカルシウムのサプリメントの有効性が検証されてきましたが効果はあまりないようです。

マグネシウムやビタミンBのサプリは効果があるようですが、ビタミンBでの研究自体が小規模のもので、まだ検証が必要です。マグネシウムは研究によっては効果に差があるようです。

マグネシウムは通常は食品から摂取可能ですが、食品以外からの摂取は時に過剰になります。下痢も引き起こします。足がつる場合にサプリメントでマグネシウムの摂取を試す場合には350mg/日を上限としていた方が無難でしょう。サプリメントを試す前にふくらはぎを中心とした下肢をストレッチし、筋肉を和らげてみましょう。

Q7

妊娠中期になってもつわりがおさまりません。

つわり

妊娠悪阻(つわり)は妊婦の7割が経験します。つわりの原因は妊娠初期に増加するホルモンの影響が考えられていますが、はっきりとしたメカニズムは分かっていません。

典型的なつわりは妊娠4週から6週頃に発症し、妊娠9週〜13週(妊娠3〜4ヶ月頃)がピークとなります。妊娠14週以降になると症状が改善していくことが多いです。しかしながら2割ほどの妊婦さんは妊娠期間中もつわり症状に悩まされるようです。

したがって中期以降でもつわりが治らないことも決して珍しいわけではありません。主な症状は悪心嘔吐ですが、軽症であればとにかく食べられそうなものを食べて、水分を多めにとって脱水を予防しながら経過を見ます。

妊娠中期になると増大した子宮が腸も圧迫するので便秘になります。こうなると妊婦は常に胃の膨満感を自覚しながら嘔吐に悩まされます。症状がひどくなるようなら入院し、水分やビタミン類の補充も行います。食事の摂取が極端に少ない場合には点滴で積極的に栄養を補うこともあります。

また非常にまれですが、つわりが治らない妊婦さんの中には消化器系の病気が隠れていることもあります。難治性の場合は消化器系の病気を疑ってみる必要もあります。妊娠期間中の内視鏡検査は通常は行いませんが決してしてはいけないことではありませんので、必要な場合は行います。

Q8

安定期に入ったので温泉に入ってもよいですか?

温泉にはいる妊婦

温泉での入浴に限らず湯船に入ること自体は構いませんが注意事項があります。入浴で妊婦の体温を上げすぎないように気をつけましょう。深部体温を39度以上にすると妊娠初期では胎児の奇形の発症が増える可能性出てきます。体温の上昇は脱水を招きますので、長時間湯船に浸かることは避けましょう。

杏林大学医学部付属病院は、女性の生涯を通しての健康をサポートし、きめの細かい医療サービスを提供する理念のもとに、多摩地区の拠点病院として産婦人科の3大領域である、周産期医療、婦人科腫瘍、生殖医療のすべてにおいて高度な医療提供体制を備えています。外来においては通常の外来の他に、各専門医(指導医)が中心となって臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行っています。

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