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臨月に関するQ&A 教えて!たまgoo!

妊娠初期に関するQ&A 教えて!たまgoo!

は出産に向けた最後の一ヶ月のことです。いよいよお産が近づいてきましたね。臨月に入るとママと赤ちゃんは産まれるためにどんな準備を始めるのでしょうか。

たまgoo!では、杏林大学医学部付属病院と共同で、臨月に関するQ&Aをお届けいたします。

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Q1

「臨月」とはいつからのことでしょうか?

臨月

臨月は一般には妊娠9か月以降の時期を指します。従って妊娠36週以降になります。37週から41週6日までの出産が正期産ですので、36週ではまだ早産の範疇に入ります。しかしながらこの時期まででほぼ胎児の子宮内での発育や臓器の成熟が完了し、子宮外での生活を迎える準備ができています。臨月に入ると偽陣痛(前駆陣痛)も増え、母親の出産を迎える準備も進んできます。

Q2

おなかの赤ちゃんのが 減ってしまいました。赤ちゃんへの影響は?

不安な女性

妊娠中期に関するQ&AのQ3でもお答えしたように、通常妊娠5ヶ月(20週頃)になると妊婦は胎動を感じるようになります。臨月付近では胎児はほぼ40分毎に寝たり起きたりという睡眠と覚醒を繰り返します。つまり安静にして胎動をチェックすると、1時間以内には十分に胎動が感じられます。

妊娠5~6ヶ月頃と比べると臨月付近では覚醒と睡眠の周期が若干長くなりますが、その分力強く感じられます。従って、胎動がずいぶん減ったと感じる場合には胎児になんらかの異常が生じている可能性があります。

臨月付近で胎動が減少する原因の一つとして胎盤機能が弱まることで起こる低酸素事象があります。徐々に胎盤機能が低下してくると(慢性的な低酸素事象)胎盤を介して酸素や栄養が十分に胎児に届けられなくなり、胎児の活動量が低下します。また多くの場合は量の減少を伴います。このような状態ではこのまま妊娠を継続すると胎内死亡(死産)の可能性も高まるため、早めに出産させることがあります。

またが突然長時間圧迫され、胎盤からの血液が胎児に届けられないことも起こります。これは急激に起こる低酸素事象ですが、それまでよく感じていた胎動を突然感じなくなります。このような低酸素事象は死産や胎児に重篤な障害を来すことがありますので、胎動を感じない場合には早く医師に相談しましょう。

Q3

羊水量が少ないと言われましたが、心配ないでしょうか?

リサーチする妊婦

先のQ&AのQ2でもお答えしたように、胎盤機能が低下してくると羊水量が減少してきます。胎盤機能が低下してくると(慢性的な低酸素事象)、胎盤を介して酸素や栄養が十分に胎児に届けられなくなります。胎児は少なくなった酸素と栄養を生命維持に絶対必要な脳組織と心臓組織で優先的に使うようになります。するとそれ以外の組織では酸素や栄養が十分に供給されなくなりますので、腎臓では尿の産生が減ってしまいます。

結果として羊水量が減ります。また胎児は出来るだけエネルギー消費を減らす必要が出てきますのでの、胎動も減少することがあります。ただしこれらの変化は必ずしも同時に起こるわけではありません。慢性的な胎盤機能低下の場合であれば、胎動を感じなくなる前に羊水量の減少が先行することが多いです。

羊水量が減少している場合には慢性的な胎盤機能低下が疑われるため医師からなんらかの指示があるはずです。医師の指示に従い、また胎動に気を配ってください。胎動が減っている場合にはすぐに連絡しましょう。

おしるしがこない女性

Q4

は必ずあるのでしょうか?

おしるしとは血液が混ざった頸管粘液のことです。ほとんどの妊婦はおしるしを経験します。出産が近づき児頭の下降に伴い子宮の出口が短くなると、出口付近で胎児を覆っている卵膜と子宮側の脱落膜子宮内膜)との間に擦れが生じます。この擦れが微量の出血を生み、結果として頸管粘液に血液が混入します。

子宮の出口がさらに短くなると血液が混ざった頸管粘液が子宮口から押し出されるために、おしるしとして自覚されることになります。従っておしるし自体は異常ではありません。また混ざる血液量には個人差があります。

おしるしは陣痛に先行することもありますので、分娩の時期が近づいているというサインになります。ただし、出血量が異常に多い場合には何らかの病的状態、例えば常位胎盤早期剥離低置胎盤などを疑う必要があります。

おしるしを認めた時に、陣痛が無く胎動をよく感じている場合や多量の血液が混ざっていなければ経過を見ても構いません。陣痛を感じてから受診するので良いでしょう。それ以外の場合は病院を受診しましょう。

Q5

臨月になっておなかの張りがひどいです。陣痛がくるのでしょうか?

陣痛がきた女性

臨月を迎えると出産に備えて偽陣痛(前駆陣痛)が多くなります。多くの場合で、子宮収縮は不規則で強い痛みは伴いません。子宮収縮に規則性が出て、痛みが強まると陣痛になっていきます。このような自然に陣痛以外に、病的な子宮収縮をおなかの張りと間違えることもあります。

例えば常位胎盤早期剥離が発症すると、当初は何となくおなかが張っているように感じることがあります。胎盤の付着部位の血管が破綻し出血を来すのが常位胎盤早期剥離ですが、出血後に血腫が形成されると胎盤の剥離が進行します。

急激に剥離が進行する場合と緩徐に進行する場合がありますが、いずれの場合でも血腫が形成されると平滑筋収縮を促すタンパク質が産生されます。これが子宮筋に作用し子宮収縮をひきおこします。常位胎盤早期剥離では子宮口からの出血を認めないこともあり、おなかの張りが初期症状となることもあります。普段感じていた痛みと違う感覚があった場合には、病的かどうか診察してもらいましょう。

Q6

臨月の体重増加、どのくらいが理想的でしょうか?

体重増加

妊娠期間中の理想的な体重増加の目安は妊娠前の痩せや肥満の程度で若干異なります。妊娠前BMI(body mass index)を考慮した体重増加の目安ですが、妊娠前BMIが18.5未満の”やせ妊婦”であれば12.5~18kgの体重増加が推奨され、BMIが30以上の”肥満妊婦”であれば5〜9kgに抑えることが推奨されています。

妊娠前BMIが18.5〜24.9の”普通体型の妊婦”であれば11〜16kgが推奨域となります。このくらいの範囲内で体重増加をコントロールすると、妊娠中の予後不良事象はさほど増えません。

さて、臨月付近(36週)になったら週1回の妊婦健康診査を行います。先に説明した妊娠期間中の体重増加の目安を念頭に体重計測を行いますが、1週間で1kg以上の体重増加は病的かもしれません。そもそも臨月近くになると胎児の体重増加の程度はやや鈍化します。

胎児の伸びが鈍化すれば胎盤循環を支えるために母体の血液量も増やす必要はありません。臨月での胎児の体重増加を1日20〜30gとしても、1週間で200g前後の伸びとなりますので、胎児と母体の双方の生理的な増加量を加算しても1kgには至りません。

せいぜい0.5kg程度でしょう。非生理的な体重増加の原因の多くは浮腫(むくみ)ですが、これがいわゆる”妊娠中毒症”に進展することがあります。こうなると下肢のみならず顔面もむくみ、排尿量も減り、さらに血圧が上昇します。急な体重増加はこのような危険をはらんでいるため注意深い観察が必要です。

Q7

外出先で破水してしまった場合は?

外出する妊婦

臨月近くで破水しますとその大半が1~2日の内に陣痛が発来します。また胎児を覆っていた卵膜が破綻したわけですから、腟内の細菌が子宮内に侵入し、胎児が感染症に陥る危険性が高まります。従って破水の自覚がある場合にはすぐ受診してください。

まだ児頭が骨盤内に充分に下降していない場合や骨盤位の場合では、破水に伴い臍帯が腟内に脱出することもあります。臍帯が脱出すると胎児が重篤な低酸素状態にさらされ死産なることもあります。外出先で破水してしまった場合はとにかくそのままにせず受診することです。

Q8

初めての出産で陣痛を判断できるのか心配です。特徴はありますか?

腹部が痛い妊婦

偽陣痛では子宮収縮は不規則で強い痛みは伴いません。子宮収縮の持続は30秒足らずです。規則性が出て、痛みが強まると陣痛になっていきます。子宮収縮の持続も1分以上に長くなり、10分毎に痛みを伴うようになった場合には陣痛と判断し、受診しましょう。

Q9

出産予定日になっても陣痛がきません。赤ちゃんへの影響は?

こうのとり

妊娠38週が死産や新生児死亡という予後不良の頻度が最も低い時期になります。その後は、予後不良の頻度が増え始め、41週を越す頃には38週の時の1.5倍ほどに上昇します。従って、41週を超えても陣痛が発来しない場合には、子宮頸管の熟化を図って陣痛を誘発することが多くなります。

誘発を行わない場合は密に妊婦検診を行い、その都度胎児の健康度をチェックする必要があります。このような分娩誘発を行わずに経過観察を続けていく管理を行うと、胎児機能不全を理由とした緊急帝王切開を行う頻度が増します。42週を越す場合には胎児と新生児の予後不良事象がさらに増すために、ほぼ全例で分娩誘発を行います。妊婦検診の際に、41週以降の管理方針について主治医とよく相談しましょう。

Q10

出産時の会陰切開をしなくて済む方法はありますか?

お産をまつ妊婦

必ず分娩時に会陰切開を行うわけではありません。分娩中の胎児心拍数の異常を認めない場合で、分娩進行がこれまで順調であれば会陰切開を行わずに分娩介助するのが一般的です。ただし、出向部(腟の出口)で児頭が出づらい場合や、児頭の適切な誘導にも関わらず会陰部に裂傷が起こりそうな場合には会陰切開を行うことがあります。

出向部まで胎児が降りてきたのにも関わらず胎児心拍数異常が出現し、急いで吸引分娩鉗子分娩を行う必要が出てきた場合にも意図的に会陰切開を行うことがあります。

分娩の途中からいきみ過ぎると会陰部(出向部)がむくんでしまい、会陰部の伸びが悪くなることもあります。こうなると切開を入れる頻度が増してしまいます。会陰のマッサージが会陰の伸展に効果的なこともあり、会陰切開を行わなくて済むこともあります。分娩の介助をしている助産師ないし医師の指示に従いながら分娩に臨みましょう。

杏林大学医学部付属病院は、女性の生涯を通しての健康をサポートし、きめの細かい医療サービスを提供する理念のもとに、多摩地区の拠点病院として産婦人科の3大領域である、周産期医療、婦人科腫瘍、生殖医療のすべてにおいて高度な医療提供体制を備えています。外来においては通常の外来の他に、各専門医(指導医)が中心となって臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行っています。

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