赤ちゃんのために飲酒はストップ!胎児性アルコール症候群の症状や特徴・治療法まとめ

ワイン

お腹の中にいる赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんから栄養を受け取っています。お母さんがお菓子を食べればその栄養、タバコを吸えばその影響が赤ちゃんにも伝わります。つまり、お母さんがお酒を飲む=赤ちゃんがお酒を飲むということになるのです。今回は妊娠中の方が飲酒することにより、発症してしまう胎児性アルコール症候群についてご紹介いたします。

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胎児性アルコール症候群について

カクテル

胎児性アルコール症候群とは、初めにも少し触れたように妊娠中にアルコールを摂取することにより、胎児に発症する先天性の病気です。胎児性アルコール・スペクトラム(Fetal Alcohol Spectrum Disorders)と呼ばれることもあります。奇形の赤ちゃんが生まれたり、などにより低体重の赤ちゃんが生まれたりする可能性があります。脳に障害を持って生まれてきてしまうこともあるようです。

妊娠中にアルコールを摂取した方のうち、3割が子どもに胎児性アルコール症候群が見られたとされています。この病気はアルコールの摂取量と発症率が比例するとされており、妊娠中にお酒を飲めば飲むほど赤ちゃんが胎児性アルコール症候群にかかっている可能性が高いということになります。

胎児性アルコール症候群の症状

手

1.発育の遅れ

先に述べたように、妊娠中にアルコールを摂取すると早産や流産、死産の確率が高まります。そのため生まれてきた赤ちゃんは未発達なことが多く、脳や中枢神経に障害を持っていることがあります。健康な赤ちゃんに比べて身体が5~10%小さいことや成長のスピードが遅いことなどが挙げられます。

2.中枢神経系への障害

胎児性アルコール症候群の赤ちゃんは身体や顔に奇形の症状が見られることがありますが、それらは程度によって改善することができます。しかし、見た目への影響は改善されることがありますが、ADHDなどの神経系の病気を発症することがあります。ADHDとは注意欠陥、多動性、衝動性などのある障害で、「集中すること」「じっとしていること」ができず、急に叫んだり、物を叩いたりすることがあります。

胎児性アルコール症候群の特徴

指

胎児性アルコール症候群患者において、もっとも著しくあらわれる特徴は顔つきです。頭が小さい「小頭症(しょうとうしょう)」といわれる症状が現れ、顔全体が平たく、目が小さく、鼻も低いことが多いとされています。また、唇が薄く、噛み合わせの悪さにより下あごが大きく発達することもあるとされています。耳の位置が低く、反り返っているという点も特徴の一つとして挙げられるでしょう。

顔つき以外の特徴としては、出生時の低身長や低体重、ADHDの症状が現れる(不注意、多動性、衝動性)、学習障害などがあるとされています。顔つきや身長体重については成長と共に改善されることもあります。ADHDやうつ病などの精神的障害は成人後も残ることがあるとされています。

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胎児性アルコール症候群の診断基準

ビール

1.妊娠中にお母さんがアルコールを摂取していたかどうか

胎児性アルコール症候群は妊娠中に飲酒をしない限りは発症することのない病気です。そのため診断の際には「妊娠中に飲酒をしていたか否か」ということが重要な診断材料になるのです。

2.子どもの顔だち

胎児性アルコール症候群の特徴の項目で述べたように、発症した子どもは特徴的な顔をしています。それぞれの顔のパーツやあごの発達具合などを確認します。

  • 小頭症(頭囲が小さい)
  • 小さい目
  • 小さく短い鼻
  • 尖った顎、小さい下顎(成長すると下顎は大きくなることも)
  • 耳の位置が低く、反り返っている
  • 薄い唇

など

3.出生時の身長体重、栄養障害

出生時に著しく低身長や低体重、栄養障害が見られた場合には胎児性アルコール症候群の可能性があるとされています。また、脳機関の異常がないかなどを調べることもあります。

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胎児性アルコール症候群の治療法

赤ちゃん

現在のところ、胎児性アルコール症候群の治療法は確立されていません。薬物療法が行われることもありますが、完治することはありません。ADHDや学習障害は早期発見による治療やリハビリのためのトレーニングを行うことが可能です。

胎児性アルコール症候群の予防法について

禁止

胎児性アルコール症候群を防ぐための方法はただひとつ、「妊娠中にお酒を飲まないこと」です。先述のように、胎児性アルコール症候群を発症する確率は妊娠中に飲酒すればするほど高まります。実際にアルコール依存症患者の方のうち、30%に胎児性アルコール症候群の症状が見られたというデータも出ています。妊娠中はアルコール摂取を控え、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

おわりに

胎児性アルコール症候群は100%予防することのできる症状です。妊娠中、お母さんがアルコールを摂取しなければ生まれてくる子にこの症状が出ることはありません。記事内では「飲酒量と発症率は比例する」と記載しましたが、「たくさん飲まなければ大丈夫」ということではありません。確かに数値的には発症確率は低いですが、少し摂取しただけでも発症する可能性は大いにあるのです。妊娠という期間は長いようで短い期間です。少しの間、肝臓を休めるという意味も込めて、お酒は我慢するようにしましょう。

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