妊婦健診では何をするの?【コラム妊娠と出産】

vol4

妊婦健診は正式には妊婦健康診査といい、産婦人科で妊娠と診断されたなら出産まで定期的に診察を受けます。

妊婦健診は妊娠した人が必ず受ける必要はありませんが、どこの産婦人科にもかからずに陣痛が始まってから初めて産婦人科を受診する人では、妊娠中に血圧が高くなる妊娠高血圧症候群や早産兆候、赤ちゃんが妊娠週数に比べて小さい胎児発育不全、その他もろもろの妊娠に関した異常がすべて見逃され、お母さんや生まれた赤ちゃんの状態が明らかに悪いことがわかっていますので、妊婦検診は必ず受けてください。

妊娠初期の妊婦健診

妊婦健診では何をするの?

妊娠の初期に産婦人科を受診すると、赤ちゃんがちゃんと育っている正常妊娠か、流産ではないか、正常妊娠なら最終月経日や赤ちゃんの大きさ、基礎体温表を付けている方なら排卵日から分娩(ぶんべん)予定日を推定してくれます。

同時に、母子健康手帳を役所で交付してもらい、以後は母子健康手帳妊婦健診の補助券を持って産婦人科を受診することになります。

血液と細胞を検査

受診する産婦人科によって多少時期は異なりますが、妊娠初期には血液検査と子宮頸部(けいぶ)の細胞診(子宮頸(けい)がんの検診)を行います。妊娠初期の血液検査は血液型や貧血の検査、不規則抗体、糖尿病や妊娠糖尿病のスクリーニング検査である随時血糖値などに加え、赤ちゃんに影響する感染症の検査を行います。

感染症の血液検査では、梅毒、エイズウイルス(HIV)、風疹、B型肝炎、C型肝炎、赤ちゃんが成人になった後に白血病を起こす可能性のあるHTLV-1などのウイルスやその抗体の有無を検査します。

その他の検査

施設によっては麻疹、水痘、サイトメガロウイルス、トキソプラズマなどの感染症の血液検査や、子宮の頸部から細胞を採取し、クラミジアの感染があるかどうかを調べることもあります。クラミジアの検査は妊娠初期~妊娠30週頃までに検査すればいいことになっています。

定期的な妊婦健診の必要性

定期的な妊婦健診の必要性

妊娠11週までは3回程度産婦人科を受診し、妊娠12週以降は異常がなければ4週ごと、24週以降は2週ごと、36週以上は1週間ごとの妊婦健診が推奨されています。

定期的な妊婦健診では、赤ちゃんの心拍の確認、お母さんの体重と血圧測定、むくみがないかどうか、腹囲や子宮の長さの測定、尿中にタンパクや糖が出ていないかの尿検査などを行います。

超音波検査

お腹に超音波をあてて検査

施設によっては、毎回赤ちゃんが育っているかどうかをお母さんのおなかに超音波をあてて検査(経腹超音波検査)しますが、妊娠20週、30週、37週と決まった妊娠週数でのみ経腹超音波検査を行う施設もあります。

経腹超音波検査では、赤ちゃんの発育具合や逆子の有無、胎盤が正常な位置にあるか、羊水量が正常かどうかなどを検査します。

赤ちゃんの性別

赤ちゃんの性別に一番関心

夫婦にとっては赤ちゃんの性別に一番関心があり、男ですか女ですかとよく聞かれますが、超音波検査では赤ちゃんの外性器の形態で男女を判定しますので、妊娠25~30週以前は判断が難しいですし、赤ちゃんの染色体検査と違って超音波検査による性別判定は100%正しいとは限らないことを知っておいてください。

また、超音波検査には腟(ちつ)から行う経腟超音波検査があり、これは妊娠初期の赤ちゃんの大きさから分娩予定日を推定し、妊娠18~24週には子宮の頸管の長さを測り、早産になるリスクがあるかどうかを判定するのに用います。

杏林大学医学部付属病院は、女性の生涯を通しての健康をサポートし、きめの細かい医療サービスを提供する理念のもとに、多摩地区の拠点病院として産婦人科の3大領域である、周産期医療、婦人科腫瘍、生殖医療のすべてにおいて高度な医療提供体制を備えています。外来においては通常の外来の他に、各専門医(指導医)が中心となって臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行っています。

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