切迫早産と早産【コラム妊娠と出産】

切迫早産と早産

切迫早産とは、妊娠22週以降37週未満に下腹痛、性器出血、破水などの症状に加え、規則的な子宮収縮があり、医師の内診で子宮口が開いてきたリ、子宮の頸管が柔らかくなり伸展したりして、早産の危険性が高いと考えられる状態をいいます。
実際にこの妊娠週数で分娩となるのを早産といい、分娩全体の5~6%の頻度ですが、切迫早産の症状のあるお母さんでは破水も含めてこのうちの60%以上を占めます。

切迫早産・早産の場合どうすればいいの?

胎児の検査
分娩となる妊娠週数が早ければ早いほど、未熟性のために生まれた赤ちゃんが生後亡くなったり障害が残ったりする率が高まります。この意味では出来るだけ子宮の中に赤ちゃんを留めておいた方がいいわけですが、子宮の中で赤ちゃんに感染が起こったり、赤ちゃんの状態が悪かったりする悪い場合は早産であっても体外に出して赤ちゃんの治療を行った方がいい場合もあります。

早産率が高くなる人

飲酒とタバコ

早産になりやすい人はどんな人でしょうか?前回の妊娠で早産となった方は今回妊娠で15~50%以上と高率に早産となることが知られていますが、喫煙や、長時間労働や重労働などでも早産になるリスクは高まります。子宮頸がんの前がん病変があって子宮の入り口を手術で切除する円錐切除術を受けた方や多胎妊娠の方も早産率は高くなります。

早産になる原因

腹痛

早産の原因としては大きく分けて2つあります。

頸管無力症

一つは、頸管無力症といって、子宮の入り口が弱いために子宮が大きくなるにつれてその重みでだんだん子宮口が開いて早産になってしまうもので、円錐切除後妊娠や多胎妊娠はこの部類に入ると考えていいでしょう。頸管無力症では出血や子宮収縮などの切迫流早産兆候を自覚しないにもかかわらず子宮口が開大してしまいます。

絨毛膜羊膜炎

もう一つの原因は、腟の雑菌が子宮口から子宮内に入り込み(上行性感染)子宮頸管炎や子宮全体に菌が広がった絨毛膜羊膜炎となり炎症が広がり、その結果、子宮頸管が柔らかくなり、前期破水、子宮収縮などの切迫早産の種々の症状を起こして早産となるものです。腟は通常デーデルライン乳酸桿菌という菌が生着していて、腟内を酸性に保つことで他の雑菌が繁殖しないようになっていますが、デーデルライン乳酸桿菌が減った細菌性腟症という状態になると、雑菌が増えて子宮に向かって感染が広がり早産を起こすと考えられています。

杏林大学医学部付属病院は、女性の生涯を通しての健康をサポートし、きめの細かい医療サービスを提供する理念のもとに、多摩地区の拠点病院として産婦人科の3大領域である、周産期医療、婦人科腫瘍、生殖医療のすべてにおいて高度な医療提供体制を備えています。外来においては通常の外来の他に、各専門医(指導医)が中心となって臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行っています。

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