妊娠と薬について【コラム妊娠と出産】

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妊娠と気が付かずに薬を服用してしまったが大丈夫かとか、授乳中だがこの薬は服用していいかなどの質問をよく受けます。基本的には、市販薬を妊娠中に服用してもほとんど心配することはありません。今回は妊娠と薬についてポイントをお伝えいたします。

赤ちゃんに影響する薬とは?

市販の薬を買う妊婦さん

妊娠中にお母さんが服用すると赤ちゃんに影響する薬は、赤ちゃんの体がうまく作られない薬(催奇形性薬)と赤ちゃんの健康に悪影響を与える薬(胎児毒性薬)に大きく分けられます。

催奇形性を高める薬は服用した時期が重要で、一般的に赤ちゃんの体ができつつある妊娠初期にお母さんが服用すると起こりやすくなります。薬を服用していなくても赤ちゃんの体がうまく作られない頻度は3~5%はあるとされていますし、たとえ催奇形性のある薬を服用してしまっても100%赤ちゃんに異常がみられることはないことを理解しておいてください。

妊娠3週末

極めて数は少ないですが、妊娠前から使用しているとお母さんの体の中に残っていて催奇形性を起こす薬がありますが、一般的に妊娠3週末までのごく妊娠初期の薬の服用ではほとんど催奇形性はないとされます。

妊娠4週から7週末まで

薬を服用することにより赤ちゃんに催奇形性を起こす可能性が最もある時期ですが、現在催奇形性が明らかに知られている薬の数は少なく、いずれも健康なお母さんが服用する薬ではありません。

妊娠8週から12週末の間

催奇形性のある薬を服用した場合は、妊娠4週から7週末に比べると赤ちゃんに大きな催奇形性を生じる薬はほとんどないとされており、生まれてくる赤ちゃんが服用した薬の悪影響で死亡するようなことはありません。

妊娠13週以降や授乳中

薬の催奇形性より胎児毒性や生まれた赤ちゃんに対する毒性が問題となりますが、これも薬の種類はごく限られています。

薬の添付文書に書かれている項目について

罰マークをする妊婦さん
日本では薬の添付文書には「使用上の注意」に「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」という項目があり、そのなかに、「投与を避けること」とか、「投与しないこと」などと書かれている場合が多いですが、これはヒトでの胎児への有害作用が確かめられたものではなく、動物を用いた使用で胎児に影響が認められたがヒトでは有害かどうかが確かめられていないものが非常に多いのが現状です。

また、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する」と書かれた薬も多いです。これを有益性投与といいますが、これらの薬のほとんどはヒトにおいて催奇形性や胎児毒性を示す明らかな証拠は認められていない薬です。

薬の服用で不安になった場合

悩んでいる妊婦さん
薬の添付文書だけ見ると妊娠中や授乳中に服用するのが不安になったり、ためらったりすると思います。産科婦人科学会のガイドラインにはどのような薬がどの程度影響を与えるのかが詳細に書かれていますので、不安のある方は医師に相談してみてください。

また、国立成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターに問い合わせると服用する薬について詳しくアドバイスを受けることができますので、連絡してみるのもよいでしょう。

杏林大学医学部付属病院は、女性の生涯を通しての健康をサポートし、きめの細かい医療サービスを提供する理念のもとに、多摩地区の拠点病院として産婦人科の3大領域である、周産期医療、婦人科腫瘍、生殖医療のすべてにおいて高度な医療提供体制を備えています。外来においては通常の外来の他に、各専門医(指導医)が中心となって臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行っています。

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