【小4ビハインド】小4の算数でのつまずきがその後に大影響

算数の壁
大人になっても、計算などの算数が苦手だという方は多いかと思います。実は、このように苦手意識を持ってしまうのは、小学校で学ぶ算数の基礎をしっかりと習得していないことが原因だといわれることもあるのです。これは小4ビハインドと呼ばれ、あなたの子どもも悩んでいる可能性があるかもしれません。小4ビハインドの詳細とその対策をご紹介します。

小4ビハインドとは、どういうもの?

算数が分からない子ども
高度な算数を学ぶのは、小学5年生や6年生だといわれています。しかし、この時期の算数を理解できるかどうかは、小学4年生で学ぶ算数が基礎となっているのです。小4で習う算数につまずいてしまうと、その後の学習に影響が出てしまう可能性があります。

小4の算数で子どもが習う事柄とは

小学4年生は、小学校に入学してから今までの算数の授業での基礎を一通り終える時期でもあるといます。算数の入り口である足し算や引き算に始まって、九九を覚えたり、割り算を勉強したりすることで、買い物の際に何円のものを購入すれば良いのかやレジでのお金の払い方なども理解できるようになってきます。そして、小学4年生は、文数や小数までをも網羅して学習します。分数などは、単体の数字の考え方とは異なってきますので、応用力が求められることとなるでしょう。

複雑になる四則計算で脱落

小学4年生で習う計算に、四則計算というものがあります。これは、足し算や引き算、かけ算と割り算を合体させたようなもので、今までよりも計算が複雑になります。この四則計算には、かけ算や割り算を先に計算した後に、足し算や割り算を行うというルールがあります。例えば、「14-6÷2」という計算式の場合は、6÷2は3という答えを出した後に、14から3を引き、答えは11になるという方法を採ります。最初に習う際は、引き算や割り算などがひとつの計算式に混ざっているため、混乱する子どももいるようです。

小4は計算式の基礎が揃う時期である 

算数は、小学5年生から難しくなり、小学6年生で最も高度になるといわれています。小学4年生を過ぎたら、分数や少数の計算も習うようになります。そのため、分数や少数とはどのようなものであるか、さらに四則計算が身についていないと、その応用問題を解くことは不可能といえるでしょう。

例えば、跳び箱でも基盤となる箱の底が地面にきちんと着いておらず、グラグラしていると、スムーズに跳ぶことは難しくなります。これと同じで算数も基礎がしっかりしていないと、次の段階に進むことが困難となるのです。

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小4ビハインドのまま進学すると生じる問題

計算できない大人
小4ビハインドに気が付かないまま、上級学年に進学してしまうということも中にはあるでしょう。しかし、「算数ができないのはただ苦手だからだ」と軽く考えてしまいがちでもあります。小4ビハインドに陥ったまま進級するとどのような問題が起こるのでしょうか?

自分に自信が持てなくなる可能性がある 

小4ビハインドに陥っているとは気づかずに進級し、さらに難しい分数などの計算を学ぶようになると、自分自身が一生懸命勉強を頑張ってもすぐに壁にぶつかり、どうして問題が解けないのかが理解できなくなることがあります。これは、基礎を覚えていないからなのですが、その点に気づくことができない場合が多いため、どんなに努力しても結果が出せないこと自体にいらだちを覚えてしまうかもしれません。特定の物事ができないと、自分のせいだと感じてしまい、自信を失ってしまう可能性があります。

勉強がイヤで、学校に行けなくなる

小学校は勉強だけがすべてではありませんが、教育の場なので、その大部分は勉強の時間を費やすことになります。小学4年生頃は、低学年のときと比べて学校にいる時間も長くなり、宿題なども多くなります。毎日それらをこなさなくてはならなくなるので、その問題が解決できないと勉強することが苦痛になります。しかし、学校に行くかぎりは必ず勉強の時間から逃れることはできないため、勉強から逃れたいがために学校を休みがちになり、不登校に陥ることもあり得ます。

大人になったとき、仕事に影響することも 

分数の計算の理解はできないけれど、四則計算はできるなど、偏った小4ビハインドを持っていた子どもが大人になったとき、そのつまずきが仕事に現れることもあります。経理や会計という専門的に数字を扱う仕事ではなくても、仕事上でちょっとした計算をしなくてはならないことは度々出てきます。そんなとき、計算などができず、どうして良いか分からない場面に遭遇すると、「大人なのにこのぐらいのこともできない」と落ち込むこともあるでしょうし、同僚の中で恥ずかしい思いをしてしまうこともあるかもしれません。

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