【保育監修】集中力がない・落ち着きがない子どもになってしまう原因&親にできること

保育記事監修者プロフィール:伊藤 先生のイラスト 伊藤美緒先生

保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。

3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。

生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/


立ち歩く子ども
元気いっぱいに動き回るのは、子どもらしくて良いことですが、あまりにも元気が良すぎてなかなかじっとしてくれないと、「この子、落ち着きがないのかも」と気になることがありませんか?
同じくらいの月齢の子たちと集まるとつい比べてしまい、うちの子は大丈夫かな?と思うことも出てくるはずです。今回は落ち着きがない子どもになってしまう原因と対処法について考えてみたいと思います。

集中力がない、落ち着きがないとは?

周りを見ない
集中力がない子や落ち着きがない子は困るとか、よく耳にすると思います。たしかに、出掛けた場所でも困りますし、集団生活に入ったときにも困る要素の一つです。では、「集中力がない」「落ち着きがない」とはどの程度のことをいうのでしょうか?

集中力が続くのはどのくらいなのか?

集中力が続くのは、幼児期の子どもであれば、年齢+1分ほどといわれています。大人でも、最長50分で、本当に集中力を高められるのは15分ほど、とわずかな時間です。大人でこれですから、幼い子どもの集中力というのは、短いのも納得ですね。小学生で15分ほど中学生で30分ほど、高校生で45分ほどの集中力が持続するということになります。

落ち着きがないとはどのようなこと?

落ち着きがないというのは、言葉の通り想像がつくと思いますが、いつもソワソワしている子です。別の言葉では、集中力がないともいえます。一つのことに取り組まなければいけないのに、他のことが気になって取り組むことができない。一つの場所にじっとしていられない、などが落ち着きのない子といえます。あまりにも幼いうちは、落ち着きがなくても仕方がありません。

集中力や落ち着きはいつ頃までに養われる?

集中力や落ち着きは一般的に7歳頃までに養われる、といわれています。小学校に入学し、45分間の授業をじっと座って聞くことができるようになるのは、このようなことからです。そのためには、幼児期の過ごし方が大事だといわれます。親の関わり方はもちろん、幼稚園や保育園で過ごす時間も大切なので、親はなるべく良い環境を選んであげましょう。

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集中力や落ち着きがない子の原因は?

物を散らかす
幼稚園や保育園など集団生活に入れば、椅子に座ってなにかをする、という機会があります。そんなときに、立ち歩いていたり、困った行動を取ってしまったりする子どもがいます。集中力や落ち着きがない原因は、どのようなものが考えられるでしょうか?

整理整頓などの片づけをさせてこなかった

おもちゃで遊んだあと、家中が散らかっています。そのおもちゃの片づけを、子どもにさせているでしょうか?細かいおもちゃなど、箱ごとに分類して片づけさせると、頭が良くなったり、集中力が高まったりするという効果があるそうです。たしかに、整理整頓や片づけというのは、頭を使います。すぐに実践できることなので、小さいうちから習慣を身につけましょう。

絵本を読み聞かせてこなかった

絵本が育児に良い、というのはよく耳にする話です。幼いうちから読み聞かせなど、絵本に触れさせる機会を作っていると、集中力が高まるだけではなく、創造力や理解力が養われ、文字を覚えるなど、さまざまなメリットがあります。本好きにさせてあげられるかは、育った環境も大きいようです。積極的に本に触れ合う機会を作りましょう。

多動性など発達障害の可能性も

3歳頃になると、みんなと同じ行動を取ったり、友達と遊べるようになったりします。そんな中、一人だけどうしても、落ち着きがない、集中力がなく暴れまわってしまう。そのような場合は、多動性などの発達障害があるかもしれません。市の検診などで指摘される場合や、幼稚園の先生や保育士さんから指摘を受けて発覚することもあるようです。もちろん、親がなんとなくおかしいのではないか、と気付くことも多いでしょうから、あれ?と思ったときは、専門医に相談してみましょう。

食事に栄養素が足りていない

落ち着きがないと感じたときには、子どもの食事に大切な栄養素が欠けている場合があります。5大栄養素は生命を維持し、健やかな成長を促すためにはかかせないものです。具体的には、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などがあります。この名前を聞くと「落ち着きがない」ということになんとなく結びつくイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?

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