【医師監修】【夏に子どもがかかりやすい感染症】ヘルパンギーナの原因・症状・対処方法は?

監修医師プロフィール:山中岳先生の写真山中岳 先生

平成8年医師免許取得 東京医科大学病院小児科。

子供の心身の成長に向き合う現場を20年以上経験する医師。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの資格を所持。日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行っています。

http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/shoni/staff/294.html

【夏に子どもがかかりやすい感染症】ヘルパンギーナの原因・症状・対処方法は?

「ヘルパンギーナ」という名前は、ノロウイルスやロタウイルス、インフルエンザなどに比べると知名度は高くないかもしれません。しかしこれも、子どもがいる家庭ならば気を付けたい病気です。名前からはどんな病気なのか、ちょっと想像しにくい「ヘルパンギーナ」について丁寧に見ていきます。

ヘルパンギーナはウイルスを原因とする病気

夏の子ども
ヘルパンギーナはウイルス性の咽頭炎です。ただ、ヘルパンギーナの場合、「○○というウイルスによってこの病気が起こる」とは言い切れません。なぜかというと、ヘルパンギーナを起こすウイルスは1つではないからです。

ヘルパンギーナを引き起こすウイルスのなかでもっとも有名なのは、「エンテロウイルス」という属に分類されるウイルスです。この中のコクサッキーA群ウイルスによるものが多いと言われています。
このように原因となる病原ウイルスが複数あるため、再発することがあります。

このヘルパンギーナは、5月くらいから患者数が増えていきます。そのピークは7月であり、後は緩やかな下降線を描きます。秋に入る9月~10月くらいにはほとんど見られなくなるので、夏に気を付けたい病気だといえるでしょう。

ヘルパンギーナの場合、大人がかかると熱が39度を超えてしまうことがあります。しかし、大人がかかる率はそれほど高くはありません。かかる人のうち、90パーセント以上が5歳以下の子どもである、といわれています。また、妊婦さんが感染しても胎児に影響が及ぶことはほぼないと言われていますが、出産直前にかかると、赤ちゃんがウイルスに感染して生まれてしまう危険性があるので注意しましょう。臨月では、特に注意しましょう。ちなみにこのヘルパンギーナは、プール熱や手足口病と同じく「夏風邪」の一種に分類されています。

合わせて読みたい

風邪?アレルギー?1歳の子がかかりやすい病気まとめ
風邪?アレルギー?1歳の子がかかりやすい病気まとめ
乳児期の赤ちゃんはまだ体内に免疫を持っていないため、大人に比べ病気にかかりやすく、時には重症化するケースもあります。病気を防ぐためにも、...

ヘルパンギーナの症状は?

口が痛い子ども
ヘルパンギーナの症状の特徴として挙げられるのが、まずは「」です。38度以上の高熱が出ることが多いといわれています。ヘルパンギーナのなかでも特徴的なのは、「水泡」でしょう。ヘルパンギーナにかかると、口のなかが赤くなり、さらにそこに充血を伴う小さな水泡ができてしまいます。これが破れるときに痛みが起きるため、子どもにとってはとてもつらい症状です。

また、まれにではありますが、熱性けいれんや脳炎を起こすこともあります。喉にできものができていて大変痛いため、食べ物を食べたくないと抵抗したり、水を飲むことを嫌がったりすることもあります。食事ができないということで、体力が消耗しやすくなるのも大きな問題です。

ヘルパンギーナには特効薬はない!

寝込む子ども
ヘルパンギーナの症状が出た場合、それをすぐに治してくれるような特効薬はありません。熱を抑えるための薬を投与することはありますが、あくまで対症療法に限られます。

ヘルパンギーナは潜伏期間とほぼ同じ期間(2~4日程度)で熱は下がります。また、熱が下がると徐々に喉のできものも落ち着いてくるため、それほど恐ろしい病気ではありません。
もちろん場合によっては入院などが必要になることもありますが、基本的には普通の風邪と同じような対策でよいでしょう。
ただ、水分はこまめに補給させた方がよいと思われます。のどはかなり痛くなるので、水分を取らせることが難しい場合も多いですが、少しずつでもよいので、水分を与えて脱水には注意しましょう。

ちなみにヘルパンギーナは第三種感染症のそのほかの感染症に分類されていて、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられている感染症です。病院でヘルパンギーナと診断されたらそのことを保育園や幼稚園、学校に報告をしておきましょう。
ただし、「学校に出てきてはいけない期間」が明確に定められている病気ではありません。
これは、ウイルス排出期間が長いことから、流行の阻止を狙っての登園禁止は有効性が低いためです。全身状態が安定すれば登園は可能になります。

合わせて読みたい

下痢がなかなか治らない!1歳児の下痢の原因と対処法
下痢がなかなか治らない!1歳児の下痢の原因と対処法
子どもの体調は変わりやすいものです。また、大人とは違って自分自身で対応ができないため、場合によっては長引くこともあります。 今回はこん...
たまGoo!(たまぐー)は、妊活、妊娠、出産をこれから迎えられる女性をサポートするため、女性のみならず、男性にも知っておいて欲しいこと、夫婦で取り組むべきことなどをコラムなどで紹介し、みなさまのご不安やお悩みに答えることを目的としたサイトです。

この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

購読はいいねが便利です!
【医師監修】【夏に子どもがかかりやすい感染症】ヘルパンギーナの原因・症状・対処方法は?
この記事をお届けした
たまGoo! - 妊活・妊娠・出産・育児の応援サイトの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク
スポンサーリンク

良ければシェアをお願いします。

スポンサーリンク

アプリで
たまGoo! がもっと便利に

iPhone,AndroidのアプリでたまGoo!が便利に。

たまGoo!が便利なアプリになりました。
ちょっとした時間にチェック、電車の中でもサクサク快適。
たまGoo!をより近くに感じてください!

トップへ戻る