発達障害のグレーゾーンとはどんな子ども?その特徴とは

発達障害のグレーゾーン
近年、発達障害やグレーゾーンという言葉をよく耳にするようになりました。お父さんやお母さんの中には「うちの子も発達障害かも…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?ここでは、発達障害の詳細とグレーゾーンの位置付け、そのサポート方法について、ご紹介いたします。

そもそも発達障害ってどんなもの?

悩むお母さん
発達障害とは、言葉を話したり物事を考えたりする、などに関する、脳の働きに生まれつき偏りがあり、生活に支障をきたす障害のことだといわれています。発達障害は、発達期だけに特徴が出るわけではなく、生涯にわたって続くとされているのです。ですが、適切な療育や訓練を受けることで、症状を軽減することができると分かっています。

発達障害の定義と障害のタイプとは

日本における発達障害の定義は、発達障害者支援法によって定められています。そこには、「『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」と記されています。このように、発達障害は大きく三つのグループに分けられており、それらを合わせて「発達障害」と呼んでいるのです。

適応力が弱い?発達障害の子どもの特徴

発達障害の子どもは、得意なことと不得意なことの差が非常に大きく、他の子どもとは違った物事の感じ方や考え方をすることが多いといわれています。例えば、頭は良いのに忘れ物が多い、興味のあるものを見たり聞いたりすると興奮して突発的な行動をしてしまうなどが挙げられます。また、その場の空気がうまく読めず、適応力が低い傾向にあるのも特徴です。ですが、発達障害の種類や程度は一人ひとり異なるため、気になる特徴もそれぞれ違ってくることは、念頭に置いておきましょう。

発達障害の原因は完全には分かっていない

発達障害の症状は、先天的な脳機能障害が原因であるとされていますが、その詳細なメカニズムは、まだはっきりと解明されていません。発達障害の症状はさまざまであり、原因も多様であるため、すべての発達障害者に当てはまる原因はないといわれています。ですが、昔に比べると研究は進んでいますので、一部の症状については要因が分かってきたものもありますが、解明されていないことの方が多く、現在の治療で完治は難しいとされています。

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発達障害グレーゾーンってなに?

発達障害の子ども
発達障害は見た目だけでは分かりにくく、診断には専門家の検査を受ける必要があります。ですが、その程度には個人差があり、はっきりと診断できない場合も数多くあるとされています。発達障害の特性をいくつか持つものの、医学的な診断基準は満たしていない状態のことを「グレーゾーン」と呼んでいます。

グレーゾーンには特定の症状がない

グレーゾーンは程度の幅がとても広く、分かりにくいといわれていることから、グレーゾーンに特定の症状があるというわけではありません。グレーゾーンは発達障害と比べると、症状が軽いために「ちょっと変わっている」程度だと思われがちですが、グレーゾーンならではの悩みや問題も抱えています。例えば、家では聞き分けが良いのに、保育園や幼稚園では先生の指示に従って行動ができないなど、子どもの持つ症状や特性の現れ方が、体調や環境によって左右されることが起こりやすいとされています。

グレーゾーンは早期発見が大切

子どもが保育所や幼稚園に通いだすと、周りの子どもたちとの、様子の違いを感じる親も多いようです。ですが、見た目からは分かりにくいため、「自分勝手」「わがまま」「親のしつけの問題」など、他人からはなかなか理解されず、グレーゾーンだと気づかれないまま大人になり、社会に出た後に仕事や人間関係のトラブルにより、初めて発覚することもあります。幼少期に適切な対応がなされなければ、このような二次被害を引き起こすことになってしまうことがあり得ます。

二次被害を防ぐために相談機関を利用する

「子どもが発達障害なのかな?」と疑問を持った場合でも、医療機関を探すとなると難しいケースがありますので、まずは無料で相談できる保健センターや子育て支援センター、児童発達支援センターなどで相談をする方法がおすすめです。中でも、児童発達支援センターでは発達障害のある子どもとその家族が安心して暮らせるように、支援してくれます。もし、近くにこのような相談機関がない場合には、電話で相談に乗ってくれることもありますので、ひとりで乗り越えようとせず、気になることは身近な専門家に相談しましょう。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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