【医師監修】チアノーゼの原因・症状・治療法まとめ

監修医師プロフィール:山中岳先生の写真山中岳 先生

平成8年医師免許取得 東京医科大学病院小児科。

子供の心身の成長に向き合う現場を20年以上経験する医師。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの資格を所持。日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行っています。

http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/shoni/staff/294.html


チアノーゼの赤ちゃん

新生児にも起こることがあるチアノーゼ。いざ目の前で起こっても落ち着いて対処できるように、原因・症状など知っておきたいことをまとめました。成人のチアノーゼと違って、赤ちゃんの場合には小さいがゆえに起こることがあり、よく観察して対処することが必要です。ですから観察のポイントを知って慌てずに対応しましょう。

チアノーゼについて知っておくこと

チアノーゼの診断
『チアノーゼ』は症状を表す名称です。さまざまな原因が考えられ、慌てるべきではないものから、すぐに病院に行くべきものまであります。もし赤ちゃんの状態で気になることがあれば、かかりつけの小児科医に相談してみると安心です。小児科は1カ月検診の頃までには、見つけておくことをおすすめします。

どういう状態になるとチアノーゼという?

チアノーゼの症状は血色が悪く、唇やその他の皮膚が青紫色または暗紫色になってしまうことです。そして青紫色に見える場所は、口の中の粘膜・鼻先・指先・耳たぶなどで比較的皮膚が薄く、また毛細血管が集まる場所であるという特徴があります。なぜならチアノーゼで見られるこの色調変化は、酸素を身体の中に運搬した還元ヘモグロビンの色が透けたものだからです。

還元ヘモグロビンと酸素濃度との関係

毛細血管を流れる血液の還元ヘモグロビン濃度は、健康ならば2・25g/dl程度です。これに対して還元ヘモグロビンが5g/dl以上に上がると、「チアノーゼ」と定義されています。簡単にいうと、チアノーゼは「血液に含まれる酸素が不足したとき」に起こる症状のことです。赤ちゃんの血液中の酸素濃度はたくさん泣いたときにも下がることがあり、珍しいことではありません。

赤ちゃんがチアノーゼになるのはどんなとき?

赤ちゃんのチアノーゼは、泣き続けたときや授乳中などに見られることがあります。また風邪をひくなどして鼻水が出ているときにも起こります。生まれたばかりの子どもにとっては、ひどい鼻詰まりも呼吸困難の原因になるので、ただの鼻風邪とあなどってはいけません。また先天的な疾患などが原因でチアノーゼが続いている可能性もあります。

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三つのうちどのチアノーゼなのか

赤ちゃんの末端の冷え
チアノーゼは大きく分けて「末梢性チアノーゼ」「中枢性チアノーゼ」「血液性チアノーゼ」の3種に分けられます。チアノーゼを発現する原因やメカニズムはそれぞれ異なります。このうち新生児に一番多いチアノーゼは末梢性チアノーゼです。共通しているのは、体内に酸素がうまく供給されていない状態だということです。

末梢性チアノーゼは先端に表れやすい

指先や鼻の先が青紫色になる症状が、末梢性チアノーゼの特徴の一つです。身体の先端部への血流と酸素供給が滞るため、手足・顔の先の方に起こります。赤ちゃんが寒さに長時間さらされたり、何らかの理由で低血糖になったりしたときに現れるチアノーゼがこれにあたります。心配すべき原因として、血管に血栓などがあり詰まっている、または赤血球の異常により血液がサラサラでなくなるなど循環器系の病気が考えられます。

中枢性チアノーゼの原因には疾患がある

中枢性チアノーゼは、顔や身体の中心部や唇・耳・爪などの粘膜に見られ「中心性チアノーゼ」ともいいます。このチアノーゼは、動脈を流れる血液の酸素飽和度が下がることに起因します。そして酸素飽和度が下がる原因としては、呼吸器疾患や先天性の心臓病・肺の病気である可能性があります。そのため血液や動脈の酸素濃度を計る検査をすると、数値に異常が見つかります。

血液内の物質が関与する血液性チアノーゼ

ヘモグロビンに異常がある場合に起こるチアノーゼを血液性チアノーゼといいます。またこれは、中枢性チアノーゼの一種に分類されることもあります。血液性チアノーゼは、先天性または一酸化窒素や硝酸による中毒性のメトヘモグロビン血症によって起こります。通常は酸素と結びつきやすいヘモグロビンですが、一部の組成が変化しメトヘモグロビンになってしまい酸素を体内に運搬することができなくなるのです。

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