【医師監修】心配でたまらない!赤ちゃんが保育器に入るときはどういうとき?

監修医師プロフィール:山中岳先生の写真山中岳 先生

平成8年医師免許取得 東京医科大学病院小児科。

子供の心身の成長に向き合う現場を20年以上経験する医師。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの資格を所持。日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行っています。

http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/shoni/staff/294.html


保育器
赤ちゃんが保育器に入ることになると、何で?どうして?とパニックになってしまうママもいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は赤ちゃんが保育器に入る基準や、保育器の仕組み、退院するまでの期間についてまとめました。

そもそも「保育器」ってどんなもの?

保育器に入っている赤ちゃん
保育器とは、低出生体重児や未熟児、または発育に問題のある赤ちゃんが入る医療機器のことを言います。実は保育器にもいくつか種類があり、施設によって使われているものは違い、定置型保育器、解放式保育器、運搬用保育器の3タイプがあります。保育器と聞いて最初にイメージするのは、定置型保育器です。それに運搬用の車輪をつけたものが運搬用保育器になります。

赤ちゃんが保育器に入る基準って?

産まれたばかりの赤ちゃんが保育器に入ることになって心配でたまらないというママは多いはずです。そもそも赤ちゃんが保育器に入る基準って一体何なんでしょうか?ここでは、どんな赤ちゃんが保育器に入ることになるのかについて紹介していこうと思います。

産まれたときの体重が2,500g以下!低出生体重児

産まれたときの体重が2,500g以下の赤ちゃんを低出生体重児と呼びます。未熟児も同様に生まれたときの体重が2,500g以下ですが、それに加えて体の機能も未熟の場合を未熟児と呼び区別されています。このように小さく生まれた赤ちゃんは、保育器に入ることで、お母さんの胎内と同じような環境に戻り、発育を促す措置が行われます。

不当軽量児、早産によって生まれた赤ちゃん

不当軽量児とは、週数から予測される体重より体重が少ない体内発育遅延状態の赤ちゃんのことを指します。多胎(双子)や、染色体異常、母親が重度の妊娠中毒症であった場合が原因となっていることが多いようです。栄養状態が悪く、心不全、多血症などの病気を引き起こしやすいため、保育器に入り成長を促したり、治療をしたりする必要があります。合併症や異常がある場合は、新生児集中治療室(NICU)に入ることになります。

合わせて読みたい

【医師監修】早産の一歩手前?切迫早産を引き起こす四つの原因
【医師監修】早産の一歩手前?切迫早産を引き起こす四つの原因
正期産と呼ばれる妊娠37週までは、赤ちゃんはお腹の中で育つことが理想的であると言われています。しかし、何らかの原因によりそれ以前に赤...

安心して!保育器の環境はママの胎内と同じ

入院している赤ちゃん
赤ちゃんが保育器に入っていても心配は入りませんよ。保育器の中は、ママのおなかの中、つまり胎内と同じ環境に保たれていて赤ちゃんにとってはとても居心地のいい場所なのです。少しの間、ママとは離れることになりますが、落ち着いて成長を見守ってあげてください。

保育器の四つの機能【 1:保温】

産まれたばかりで、体温調節を自分で行うことができない赤ちゃんのために、保育器には保湿機能が備わっています。体の熱が蒸発してしまわないように、一定の温度を維持しているのです。温度変化にも敏感に反応し、温度が高くなりすぎたとき、下がりすぎたときには警報音が出るような仕組みになっているので安心です。ドアの入り口には、温度が変わらないようにエアーカーテンもついています。

保育器の四つの機能【 2:加湿】

まだ皮膚の薄い赤ちゃんは水分調節が難しいのが特徴です。体の熱が蒸発して、水分が奪われることのないように、加湿機能も備わっています。特に、体の小さな赤ちゃんは脱水症状になりやすく、湿度を高く保つ必要があります。保育器の中は、胎内つまり羊水に入っているときと同じ状態にするため、80~90%の湿度になっています。必要であれば、100%の湿度にすることもあります。

保育器の四つの機能【 3・4:感染防止、酸素供給】

保湿・加湿によって赤ちゃんにとって快適な環境になった保育器の中は、細菌の好む環境でもあります。そのため、赤ちゃんを細菌から守るためフィルターなどをつけて感染防止対策も行われています。さらに、肺機能が十分でない赤ちゃんのために、酸素供給の機能もついています。人工呼吸器をつけている姿を見るとかわいそうに思えるでしょうが、大切な装置なのです。

合わせて読みたい

カンガルーケア(早期母子接触)のメリット・デメリット
カンガルーケア(早期母子接触)のメリット・デメリット
はじめに 出産前にカンガルーケアの希望を病院側から聞かれると思いますが、カンガルーケアは厚生労働省も推奨していることをご存じでしょうか...
2人の男の子のママとして毎日奮闘中!医療業界で働いていた経歴を生かし、健康・子育て情報を発信するフリーライター。

この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

アプリで
たまGoo! がもっと便利に

iPhone,AndroidのアプリでたまGoo!が便利に。

たまGoo!が便利なアプリになりました。
ちょっとした時間にチェック、電車の中でもサクサク快適。
たまGoo!をより近くに感じてください!

トップへ戻る