【医師監修】赤ちゃんに高い高いは厳禁?!揺さぶられっ子症候群の症状・原因・治療・後遺症まとめ

監修医師プロフィール:山中岳先生の写真山中岳 先生

平成8年医師免許取得 東京医科大学病院小児科。

子供の心身の成長に向き合う現場を20年以上経験する医師。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの資格を所持。日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行っています。

http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/shoni/staff.html

赤ちゃんに高い高いは厳禁?!揺さぶられっ子症候群の症状・原因・治療・後遺症まとめ

「子どもに高い高いをしてあげるお父さん」という図柄は、昔からドラマや映画、漫画や小説などでよくみられるものでした。大人になってからも、「よくお父さんに高い高いをしてもらったなぁ」というほほ笑ましい思い出を持っている人もいるのではないでしょうか。しかし現在、この「高い高い」が危険なのではないか?とみる見方も出てきています。そのキーワードとなるのが、「揺さぶられっ子症候群」です。

揺さぶられっ子症候群って何のこと?

抱っこ

揺さぶられっ子症候群は、「乳幼児揺さぶられ症候群「乳児揺さぶられ症候群」」とも呼ばれています。名称からも分かるように、これは、まだ小さい子どもを揺すぶりすぎることによって起きます。この概念は1970年代ごろに生まれました。2000年に入ってからは母子手帳にも揺さぶられっ子症候群のことが記されるようになったと言われています。この症状は生後半年未満の子どもによくみられます。

では、なぜ揺さぶられっ子症候群が起きるのでしょうか。私たちの脳は、頭蓋骨と血管によってつながっています。しかしこれは、非常に激しく揺さぶられてしまうことで切れてしまうのです。血管が破れれば、そこから当然血が漏れ、硬膜下血腫やくも膜下出血となり、これによって脳が圧迫され、傷つけられ、眼底出血などのさまざまな症状が認められることもあります。

この「激しく揺さぶられる」の基準はある程度はっきりしています。1秒間という短い間に3~4回ほども頭が揺れ動くことが一つの目安とされています。まだ生まれて間もない乳幼児の場合、大人とは違い、頭をきちんとした姿勢に保っておくだけの筋力がありません。また血管自体もそれほど強くないため、大人には耐えられるような衝撃であっても、血管は破れ、出血し膿が圧迫されてしまうのです。

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どんな後遺症をもたらすのか

後遺症

揺さぶられっ子症候群の非常に恐ろしいところは、これが「一時期だけの健康被害」にとどまらない、ということです。もちろんすべての子どもに後遺症をもたらすわけではありませんが、非常に重大で重篤で、一生涯治らない後遺症を患うことがあります。

痛ましい話ですが、親を中心とした大人からの虐待によって命を落としてしまったり、一生寝たきりの重症心身障害児になる子どもたちは後を絶ちません。幸いにして加虐者から引き離すことに成功した事例でも、子どもに障害が残ってしまうケースもあります。虐待を受けて障害を負い施設に収容された子どもたちを診断すると、そのうちの60パーセント以上に「その障害は揺さぶられっ子症候群によるものではないか」という推測ができると言われています。

後遺症は人によりますが、手足が動かなくなってしまうケースもあります。寝たきりで過ごすことになることも少なくなく、日常生活を一人で送ることが困難になるケースもあります。さらにこの「後遺症」は手足のものだけにとどまりません。てんかんを患ったり、言語がうまく操れなかったりするケースも決して少なくないのです。

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