粉ミルクじゃなくて「液体ミルク」?日本での導入はあるの?

良ければシェアをお願いします。

ミルク

2016年10月7日に開催された男女共同参加会議の会合で、「乳児用液体ミルク」解禁に向けて検討するということが話題に上りました。

このニュースを見て、初めて「乳児用液体ミルク」を知った人も居るのではないでしょうか?粉ミルクが普及している日本では、乳児用液体ミルクの販売はされていないため、スーパーで見かけることはまずありません。

今回はそんな「乳児用液体ミルク」が導入されるまでの経緯から、一体どのような商品なのかまで、今後導入される時に役立つ基礎知識として、ご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

ようやく?導入が検討されるまでの経緯

募金

何故今になって、液体ミルクが話題に上がったのでしょうか?話は約20年前にさかのぼります。

きっかけは1995年の阪神淡路大震災でした。粉ミルクと違い、水を使えない状況でも赤ちゃんに飲ませることのできる「乳児用液体ミルク」に市民団体が注目し、国内販売を求める活動が行われたというのが最初です。それからも東日本大震災など、大規模な災害が起きた時には度々騒がれていましたが、検討には至らず…

しかし、今年4月、未だ記憶に新しい熊本地震が起きたときのことです。日本フィンランド友好議員連盟より、フィンランドの液体ミルクが被災地に無償提供されたことを皮切りに再び脚光を浴びました。そこでようやく政府が重い腰を上げることになったわけです。

ちなみに現都知事の小池百合子氏は、液体ミルクの有用性について盛んに訴えている一人で、今後の導入に向けての動きが注目されています。

男性育児にも影響が?

液体ミルクは男性育児にも大きく影響が出ると考えられています。

イクメンや男性の育児休暇といった話題が目立ってきている今、少子化対策の一環として、導入を検討するようになったのかもしれません。

実際のニュース記事

液体ミルクのニュース記事画像

「断水が長く続いたので、水を使わなくていい液体ミルクは本当に助かった」熊本県西原村の「阿蘇こうのとり保育園」の田中文典園長(65)はこう振り返る。

4月16日の本震で、村は震度7の揺れに見舞われ、約3週間断水した。水道が復旧した後も、水の濁りが続き、村全域で飲用可能となったのは6月中旬だった。園には当時、ゼロ歳児クラスにミルクが必要な子が5人ほどおり、配給される水を沸かし、粉ミルクを溶かして飲ませていた。そんなとき、北欧フィンランドから支援物資として届いたのが液体ミルクだった。

同国の乳製品メーカー「ヴァリオ」が、日本フィンランド友好議員連盟の呼び掛けに応じ、200ミリリットル入り紙パック約5千個を無償で提供。県を通じて、西原村や益城町、熊本市など被害の大きかった自治体の保育所に配られた。

無菌状態で容器に密閉され、常温で半年から1年の保存が可能な液体ミルクは、衛生面の心配もなく、飲ませることができる。田中さんは「いざというときのために備蓄しておく必要性を痛感した」と言う。

引用:【西日本新聞】生活TOPICSより

合わせて読みたい

母乳とミルクの違いとは?
赤ちゃんが産まれてはじめて口にする母乳について、妊娠中の方なら一度でも考えたことがあると思います。 「ちゃんと母乳は出てくれるだろうか?」ということから、「母乳とミルクだったらやはり母乳の方が良いのだろうか?」といった疑問や、「母乳育児とミルク育児ではどのような差が出るのだろう?」など、考え出...

導入までに乗り越えなければならない2つの課題

ピースサイン

外国では既にスーパーなどで手軽に買えるほどメジャーなものになっている液体ミルクですが、なぜ日本では販売が実施されないのでしょうか。液体ミルクの導入が本格的に検討されるまでにおよそ20年。検討されなかった理由は、2つの課題に拠るものです。

課題1:ニーズが無かった?

今まで液体ミルクという存在が日本に無かったため、あらゆるものが粉ミルクを主体として考えられていました。その一例が、食品衛生法の省令です。食品衛生法には乳製品について定めた省令があるのですが、液体ミルクに当てはまる品目がそもそもありません。ここで許可されなければ、日本で製造流通することはできないのに、品目が無ければ話になりません。

本来ならば、この品目はメーカーや業界団体からの要望(ニーズ)があれば、検討して増やすことが可能なのですが、増やして欲しいとの要望が無かったため、今まで実現していませんでした。何故要望(ニーズ)が無かったかについては課題2で詳しく見ますが、ただこの課題に関しては、政府が導入を検討すると名言したことによって、政府主導でクリアすることができるでしょう。

課題2:市場規模の減少

2つ目は市場規模の減少により、メーカーが二の足を踏んでいるということが挙げられます。そもそも何故メーカーが液体ミルクの販売に対して乗り気ではないのでしょう?

液体ミルクだけではなく、粉ミルクにも言えることですが、全体的な少子化を受けて市場規模は縮小傾向にあります。そのため、現状粉ミルクだけでも利益を出すのに大変な中、わざわざ液体ミルクの製造工場を作り、流通させるにはそれなりのリスクを負うことになります。そのため 、参入したいという意思表示が難しかったのです。

そして、課題1のニーズが無かった理由についても、課題2の市場規模減少が主な原因と考えられます。少子化・市場規模の減少に関しては今後も課題として残りそうですね。

いつから買える?どこで買える?

「いつから買えるようになるか?」、それは正直まだわかりません。検討するというだけであり、具体的なものは何も決まっていないので、この話題が広がっていき緊急性が高いとなれば実施も早まる可能性が出てきます。

ただ、日本で全く手に入らないものかと言われれば、そうではありません。実は海外から輸入した液体ミルクであれば、amazon等から購入することが可能です。

Amazonで購入できる液体ミルクはこちら!


合わせて読みたい

母乳とミルクの混合育児のコツを伝授!
待望の赤ちゃんが産まれて、ママにとってもはじめての経験となる授乳。できれば母乳で育てたいと考えているママも、ミルクでもあげた方が良いのかと不安になったり、授乳に関しての悩みや疑問が出てきたりと、不安になることが多くなりますよね。 ここでは、そうした授乳に関する悩みと共に、母乳とミルクの混合育児...

液体ミルクのメリットとデメリット

若いママ

今後普及することが予想される液体ミルク。そのメリット、デメリットを把握しておきましょう。

メリットは大きく3つ!

お水がなくても使える!

コラム冒頭でも簡単に触れましたが、液体ミルク最大のメリットがまさにこの部分です。液体ミルクは、粉ミルクとは違い水で解いて使うわけではなく、封を開ければそのままの状態で飲ませることができるものです。

どんなときでも!

利便性の高さは赤ちゃんがいるママなら感動モノ。液体ミルクは常温のまま利用できるので、カバンからさっと取り出して飲ませられます。お出かけの際、赤ちゃんがお腹を空かせて泣き出したらすぐにミルクを飲ませたいですよね。作る時間が省略できるので、赤ちゃんもすぐに落ち着いてくれるでしょう。

とても衛生的!

液体ミルクは衛生面でも注目を集めています。メーカー側できちんと消毒した後、無菌状態のペットボトルや紙パックに常温で密閉されているため、常に新鮮な状態で赤ちゃんに飲ませることができます。

逆に粉ミルクであれば、「哺乳瓶をきれいに保っておかなければならない」、「お水にも気を使う」、などの懸念点がありますが、それらの心配もいりません。

WHO(世界保健機構)とFAO(国連食料農業機関)が定める人工乳の調乳ガイドラインでは、粉ミルクよりもむしろ、液体ミルクが推奨されています。

人工乳の調乳ガイドライン

デメリットはズバリ高額であること!

先にも触れましたが、液体ミルクは現状国内で生産されていません。なので、手に入れるとすれば海外からの輸入を当てにすることになります。そうなれば、輸送費などのコストや関税がかかり、それを見越した価格設定になるため、どうしても高くなるのです。国内産になれば価格はぐっと抑えられるかもしれませんが、粉ミルクと比べると当面は高単価になるでしょう。

価格が高く売上が低ければメーカーが撤退してしまいます。今後認知度がさらに上がり、利用する人が増えれば、対応できるメーカーも増えていくのかもしれません。

おわりに

液体ミルクの導入が検討されるようになり、実際に利用されるようになれば女性の育児はぐっと楽になります。

一点気になるとすれば、導入理由の一つが、男性の育児参入のためという点でしょうか。確かに育児に参加する男性は日本ではまだまだ少ないのが現状です。そのため、少しでも男性のハードルを下げるような取り組みはしていくべきでしょう。

しかし、液体ミルクになることで、そもそも女性の負担がぐっと減るのは明らかなのですから、20年近くたった今ではなく、すぐにでも導入されるべき商品だったのではないでしょうか。

ピックアップ

子どもを守るために知っておこう!インフルエンザの基礎知識
誰もが知っている「インフルエンザ」。子どもを持つ家庭なら知っておきたい、このインフルエンザの知識と予防方法、そして対象方法について解説していきましょう。 インフルエンザとはそもそも何なのか インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって発症する病気です。しばしば一...
嫌がる子供に上手に歯磨きをする方法~赤ちゃん編~
赤ちゃんとの暮らしではさまざまな壁にぶつかりますね。中でもお母さんが手を焼くのが「歯磨き」。暴れられてしまってはキレイに磨けないですし、虫歯も心配です。今回は歯磨きのお悩みを持つお母さんのため、子どもに嫌がられない歯磨き方法をご紹介いたします。 今日の歯磨きから実践できることなので、ぜひ参考に...
赤ちゃんから2歳までの子育てにかかる費用はいくら?
子どもが生まれて初めて家計に含まれるのが、子育てにかかる費用です。子育てにかかる費用はどのくらいかかるのでしょう?今回は、実際に子育て費用として2歳までにどれくらいかかるのか、目安や項目についてまとめてみました。ぜひ参考にご覧ください。 家計簿を見直そう!産後の収入、家計の変動 ...
33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。
購読はいいねが便利です!
粉ミルクじゃなくて「液体ミルク」?日本での導入はあるの?
この記事をお届けした
たまGoo! - 妊活・妊娠・出産・育児の応援サイトの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

0歳児・新生児 子育ての悩みについて・・・あわせて読みたい

断乳と卒乳の違いとは?離乳期を知ろう
赤ちゃんに授乳を与える最初のステップから、次に待っているステップは離乳期や卒乳・断乳です。なんとなく卒乳と断乳という言葉は知ってはいるけれど、違いについてはよく分からない…と思っている方、もしくは、一緒なのではないかと思っている方は意外と多くいらっしゃいます。そのことからも、ここでは卒乳と断乳の...
月齢別!赤ちゃんのお出かけで知っておくべきポイント
赤ちゃんとのお出かけは、赤ちゃんの生活リズムを整え、ママの気分転換にもなるため、積極的に行うことが望ましいです。とはいえ、赤ちゃんはいつから出かけていいものなのか、また、お出かけの際の注意点やポイントなどはあるのだろうかと、不安に思うこともたくさんありますよね。ここでは、そういったママの疑問や不...
粉ミルクはどれを選べばいい?人気のおすすめ7選!
ミルク育児や混合育児の場合、粉ミルクを用意しなければなりません。現在では、数十種類にも及ぶ粉ミルクがあり、どれを選べばよいのか悩む方や、人気のものは何なのかを知りたいという方が多いと思います。 ここでは、そういった悩みを解消するべく、粉ミルクの選ぶポイントやおすすめの粉ミルクについてご紹介しま...
【特集】赤ちゃんの夜泣きを止める4つの安眠グッズ
お母さんはみんな赤ちゃんの健康な成長を願っています。そのためには睡眠が欠かせないということが分かっているだけに、赤ちゃんが夜泣きをして、なかなか寝ないと気持ちが焦ったり、心配になったりします。また、お母さん自身も十分睡眠が取れないと心の余裕がなくなってしまい、ついつい赤ちゃんにあたって後悔するこ...
赤ちゃんの歯磨きのやり方と注意すべきこと
赤ちゃんの歯磨きは、大人の歯と違うので、磨き方も異なります。歯磨きはいつからはじめたらいいのか、また、どのように磨いたらいいのかなどの、磨き方のコツやタイミング、注意しなければいけないことをあらかじめ把握しておくことで、スムーズに赤ちゃんの歯磨きができます。今回は赤ちゃんの歯磨きのやり方や注意す...
あわせて読みたい

良ければシェアをお願いします。

トップへ戻る